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11月の庭 猫が見張りに来る

一週間後の今日も良いお天気の土曜日。
相変わらずどこかに出る予定もなく、裏庭のフェンスを取り巻く秋色を映してみようとカメラを持って外に出たら、2階から「ニャー」と元気よくレニーが駆け下りてきた。

2階のベランダから私の仕事場に面したテラスに猫用の通路がありって、だから簡単におりてくる。

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レニーのことは良くわからないが、写真を取られるのが好きで、カメラを向けるとその場を動かず結構気取ってみせる。今日も城壁の窓に見張りの猫が居るべきだ!と思っていたら、自主的にそこで顔を出して見せた。「レニー!私のブログ読んだの?」



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レニーは本当の兄弟ではないけど、茶黒トラで目がパンダみたいな妹のルシーと一緒に住んでいる。それにあの煩いヨーズレが加わって誰が一番えらいのかはわからない。

猫でも男女で性格が違うらしく、ルシーは2階からの伝い板をそろりそろりと気をつけて降りてくるのに、レニーは2階ベランダの囲いを勢いよく飛び出して、屋根の上で体制を整える間もなく、そのまま下のテラスまで落ちてきたことがある。もちろん猫回転して見事に足から着地したけれど、本人はちょっとショックだったようで、3分ほどうずくまっていた。ルシーが「兄ちゃん大丈夫です?」と、こちらはちゃんと伝い板を降りて横にやっぱりうずくまって心配していた。それからも懲りずにレニーは「伝い板なんか登ってられっか!」とばかり横のイチジクの枝を渡り上ったり、相変わらず猫見栄を張ってみせる。

通りを3つか4つ向こうにどうもこの界隈を仕切っているらしいグレーのでかい猫がいる。飼い猫だから、町内会長とか区長といった身分だろう。大家さんの猫が3年前とうとう年取って弱ってしまった時にはお見舞いにきたし、新顔の図々しい黒子猫が現れたときも様子を見に来ていた。その猫会長が最近レニーとルシーの伝い板をさっさと昇っていくのを見た。「お!町長さん招待されたんですか?」屋根の上で暫く待っていたけど、2階のベランダからレニーもルシーも現れず、帰ってしまった。「レニーのやつ、町内会で問題起こしたとか?」猫の付き合いはわからないけど、見栄っ張りのレニーにはちょっと心配だ。





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ところでこのライオン噴水と


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井戸ライオンは酔っ払った表情も同じものだ。型を取ってきたのではなく、買ってきたのかな。
この井戸が機能しなくなって残念。




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秋を取り忘れたので、私が今キーを叩く前方にあるものをおまけ
Commented by tomato at 2008-11-16 09:58 x
なんとも微笑ましい猫物語ですね。
私はどちらかというと犬派なのですが、
犬はどちらかというと飼い主の家に帰属しているのに対し、
猫は猫社会に属している、そんなイメージが強いですね。
だから、こんな話の展開がすんなりと進んでいく。
基本は、野生なんだなあ・・・・

お~、これがうおさんの作品ですか。
今度は実物でお目にかかりたいもんです・・・・
Commented by M野 at 2008-11-16 22:20 x
 ライオンの上にアンモナイト発見!大家さんやはり面白いですね。石の色使いも素敵です。でなんでアンモナイトなのかしら。
 そしてライオンとくればネコ。アンモナイトの水盤で水を呑む姿が見れたら、すごそう。
 今は見た事のない農具がおいてるけど、これはなんですか?
Commented by うお at 2008-11-17 07:57 x
Tomatoさん
この家が立てられてから本当はアルプス犬が三代にわたって住み付いています。2代目までは大家さんが、三代目は大家さんの息子さん(バイオリン職人)が飼っています。アルプス犬はスイスのチーズ職人が5月から9月まで山にこもってチーズを作っている間に山で生まれるのだそうです。三代目が来たときも、アルプスから「来週山を降ります」と職人さんから子犬の写真と共にお手紙がきて、大家さんや息子夫婦が麓まで迎えに行ったのです。初めは林檎ばっかり食べてたよ。

そんなわけで、犬も猫ものびのび暮らしています。狼や山猫が家畜になったころは、つながれていたのでしょうか。その頃の人間の暮らしを考えると、伝い板を自由に出入りする猫や散歩に人間がお供する犬も文化的になったのですね。

作品にも一言コメントいただいてありがとうございます。
Commented by うお at 2008-11-19 00:09 x
M野さん
この家を立てる基礎工事で、アンモナイトが出てきたそうです。家の壁にも貼り付けてあります。同じ通りに2軒ほどそんな装飾の家がありますから、この辺は大昔海だったのかしらね。

旧市街の古い建物が取り壊されたとき、大家さんは様々な建築材を拾ってきて、このテラスの壁を作ったり、又教会の廃材は家の中の柱や装飾に使ったりしています。ファンタジーの溢れる方で、テラス壁には隠し戸棚があるのですよ。(内緒です)

一番奥にある農具ですか?ピルミンの奥さんが種を植えるのに使っていたような気がする・・・聞いてみます。私は時々根の硬い草をとるのに借りています。

アンモナイトの水盤で水を呑む猫を見るには、毎日水盤に水を入れて、見張ってなければ駄目ですね。大変だ!
Commented by うお at 2008-11-19 00:27 x
M野さん
わかりました。今日ピルミンの奥さんジェニーに聞きました。あの一番奥にある農具は球根系の植物特に葱を植えつけるためのものだそうです。
鉄のとがっている部分を地面に差込、農具を少し廻すと円錐形の穴が広がります。そこに葱の根を真っ直ぐ植え込んであげると、根を傷めずに仕事できるとの説明でした。古い農具で今では農家で使われることはなく(葱の植えつけも機械だそうです)現在使っているのは家庭菜園の場面だけでしょうとのこと。

この家にあるのは昔大家さんの時代からあるもののようですが、最近の園芸店にももっとモダンな形の(訳すと)植え付け棒という名前で売られているそうで、それには深さを示す横線が何本も刻まれていて、植える球根により程よい深さがわかるのだそうです。

私は園芸音痴で知りませんが、日本にも同じようなものありそうだなと思いました。いかがでしょう。
Commented at 2008-11-19 16:37 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by M野 at 2008-11-19 19:00 x
 日本にもあります。日本は例のごとく馬鹿丁寧で、巨大なやっとこみたいなものがあります。同じく差し込んでから、穴を広げて植え付けます。なお自動苗植え付け機械も、同様に小さい苗をやっとこではさんで、土に差し込んで穴を広げて植え付けるものがあります。
 ちなみに昔野焼きにいらした時の枝豆は、こんなていねいな事なんかしないで、それこそぼっくいで穴を開けて種まきしたものです。こんなやり方は日本ではあり得ないのですが、鳩の食害が無かったので、面白いと思いました。
 農機具は、その地方があらわれるもので、面白いです。
Commented by kokouozumi at 2008-11-19 21:59
鍵コメGさ~ん。ありがとう今度はそちらにもお邪魔します。
Commented by kokouozumi at 2008-11-19 22:28
M野さん
日本はやっとこ方式ですか。現在の機械作業も昔のお百姓さんが野菜を育てるとき、何に苦労したかを感じさせるものですね。昨日ジェニーに聞いた、根を傷めないようにという話、妙に感心しました。

あの枝豆はM野制作だたのですか。甘くて美味しかったです。鳩が見逃してくれてよかったですね。案山子代わりに誰か立ってたのかな。

農機具の地方性は窯道具に通じるところがありますね。
Commented by 河西文彦 at 2009-01-31 05:44 x
昔 昔 ニューオルリーンズのカーニバル 時期に 2日間だけ
居ました、ジャズのバーボンストリート で 迷い込んだ レストランの名前が「トウーシスターズ」後で知ったのですが 有名な店でした。
やはり 偶然 迷い込んだ ちっさな ジャズバー これも「アル・ハート」と言う 有名なジャズトランペッター の店でした 音楽オンチにしては 楽しい「バーボンストリート」でした。 そうそう そこの店
トウーシスターズ は 中庭にあり こんな「ライオン 噴水」が有りました。
Commented by うお at 2009-01-31 09:39 x
河西さん
ニューオーリンズのカーニバル!!昔昔とはいえそんなかっこいいところに迷い込んだのですか。あれ、かっこいいのは河西さんだ。
でも、今ふっと思い出される気持ちがわかるような気がします。その界隈に居た人々、今年をやる気十分で迎えたことでしょう・・・。ライオン噴水、ニューオーリンズにもあるんだ。しかも酒場の中庭に。ますます酔っ払い顔が似合います。
by kokouozumi | 2008-11-16 06:18 | Comments(11)

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