人気ブログランキング | 話題のタグを見る

エネルギーニュース

12月14日のラジオから流れたニュース。
2008年から、フライブルク市(人口20万人)の一般家庭電力は原子力発電からの供給がゼロになるそうです。

フライブルク市(電力利用者として市が直接管理する)の電力消費量は総計約3千万Kw時(一般家屋の電力消費が1千8百万Kw時+ 学校、公共施設、路上照明等が1千2百万Kw時)と計算されています。

12月15日の新聞に電力供給会社のコメントもあり、その中にたとえば1億三千万Kw時の電力を水力発電会社から購入とありました。それがこれまでの原子力発電からの供給分の一部に当てられるという記載があり、上記の市全体の消費量があまりにも違うことに気が付きました。其処にM野さんの指摘があり、市のインフォを再読。上記のように訂正します。
電力供給会社が抱える15万の一般消費者に対してエコ電力が提供されることは間違ないようです。(3500Kwに対して基本料金を設定していますから、15万の顧客として単純計算すると5億Kw時以上。ちなみに昨年の私の住居内での年間使用電力は3400Kw時) その他に工場電力消費などの規模が違うところでは、四分の一、約1,5億Kw時の電力が原子力発電から供給される。(フライブルク市利用者全体に対する電力供給量は約12億Kw時。そのうちの約半分が産業用電力でその4分の一が原子力発電からの供給に頼ることになる・・)
電力供給会社が、その様に踏み切った、最大の原因は、多くの(約5万世帯分)の電力消費者が、エコ電力のみの供給に切り替えたことからだったそうです。


(上記、市管理の)それらの電力のこれまでの供給元割合は、化石燃料発電から57,1%、再生可能エネルギーから17,2%、原子力発電から25,1%でした。

それが2008年1月から、60%が天然ガス主力の熱コージェネ発電、40%が再生可能エネルギー(水力、バイオマス、風力、ソーラー)からの供給になるそうです。

2009年からは再生可能エネルギーによる供給を50%に持ち込む予定。

原子力発電からの(2008年からは一般消費者に対して達成)電力供給をゼロにする試みはドイツ国内の地方自治体としては、フライブルクが2番目とのことですが、他の1都市が何処なのかは確認できませんでした。

緑の党所属の市長サロモン氏は― ・・1986年から反原子力発電の取り組みは地域電力供給の中心に置かれてきたが、エコロジーなエネルギー供給への長年の取り組があって、一歩踏み出すことが出来た。「2030年までにCO2放出を40%削減」がこの6月の市議会で話し合われたが、この決定が重要な礎石となるだろう。。。とコメント
(以上市のインフォサイトで確認)

訂正した部分が多くて、見苦しい記事で、申し訳ありません。が、この市の取り組みと、それを下から動かす市民の意識があったことは、見逃せませんでした。

エネルギーニュース_d0132988_861145.jpg

雪のフライブルク(絵はがき)
Commented by kanako at 2007-12-16 23:31 x
フライブルクの環境対策は、ドイツ国内で1、2を争うほど気合が入っているのですね。私が賞をいただいた文章、まだネット上に残っていたので、よろしければ是非ご覧ください。
個人的に、フライブルクの路面電車が便利でいいシステムだなと思ってしまうのは、中心地が広くないのに車社会のN市に住んでいるからでしょうか。

あのときのチェロは大活躍しています。年明けのチェロ合奏と、職場の新年会が待っています。酷使しているので傷だらけ、とピルミンにお伝え下さい。
Commented by tarutaru at 2007-12-17 01:56 x
どこから撮ったのかなと思ったら絵葉書だったのね。
きれいな雪景色。きれいな街ですね。
日本は看板ばかりが目に付いてゴミっぽいよね。
Commented by M野 at 2007-12-17 16:23 x
 さすが環境行政で有名なフライブルグ。脱原発達成しましたか。日本では、‘ドイツでも原発をやめられない’といって、原発推進していますが、可能なんですね。消費電力が3000万キロワットとは市民の理解がとても深いのですね。
 にしてもこの価、相当低い。
 盛岡市のデータと比較するのは統計処理の関係で難しいのですが、おおざっぱに単位人口あたり見ると、14倍盛岡では年間電気を消費しています。計算間違いと思い、東北電力に聞いた所やはりそうだそうです。
 考えてしまいます。
Commented by kokouozumi at 2007-12-17 17:48
まず、M野さんにお礼!
本文に訂正したように、翌日の新聞にあったエネルギー供給会社のコメントで、やっと数値がおかしいと思っていました。正確な数値は何処にも発見できませんでしたが、大きな単位の間違いだけは訂正できました。

>3000万キロワットとは市民の理解がとても深いのですね
・・・とやんわりいってくださるところが、M野さんらしいですね。このページが私の記録ではありますが、今後ともおかしな記述がありましたら、どんどん指摘してください。有難う
Commented by kokouozumi at 2007-12-17 17:51
Taruさん、こんなに上から、雪ですし、しかも絵葉書です。ここからずっと接近してきて、私の部屋に入ると・・・ごみだらけ!がっくり。
Commented by kokouozumi at 2007-12-17 18:10
Kanakoさん、是非読ませてください。たのしみです。
私自身、環境に対する特別なアクションを起こしたわけではありませんが、この町に住み、官民が一緒に具体的な動きを見せている中にいて、知らず知らずに、資源の無駄遣いはしないように、という意識をもつようになります。

既にコメントをいただいた後、私の間違いを訂正いたしました。恐縮です。

チェロの活躍、ピルミンに伝えます。きっと喜ぶでしょう。




Commented by M野. at 2007-12-17 19:40 x
 東北電力の統計には、電灯契約と電力契約があります。一般用とモーターを動かす産業用の違いです。比較ではこの電灯用を参照しました。さてその数字(05年)は、
 6億3360万キロワット(人口30万)
 産業用あわせた合計は、15億キロワット。フライブルグの供給会社の数字から推察するに、フライブルグ全体で6億から八億キロワットかなと思います。
 盛岡での電力内訳は公開されていませんが、日本全体では原発が50%です。やはり問題はあります。
Commented by kokouozumi at 2007-12-17 21:16
M野さん、普段自分が消費している電力からも、市全体規模の電力量を計算しないでいるほど、エネルギーには疎い私ですが、おかげさまで何とか間違いを訂正しました。

フライブルク市でも産業用を合わせると15億Kw時の消費に近いと思いますが、原子力からの供給は約4億で、4分の一かな。
ドイツ全体の消費を考えたら、やっぱり原子力からの供給割合がまだ多いと思います。ただサロモン市長のコメントなどから、実際に踏み出して、あとに続くところを促す気持ちが伝わってきます。
by kokouozumi | 2007-12-15 08:10 | Comments(8)

eine Notiz


by kokouozumi