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クリスマスです

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サンタさんが木のや、布、陶器、カナダの姉から送ってきたものなど集まりました。手前の天使達は何かのおまけでもらいました。

仏教徒だろうが異邦人だろうが、クリスマスはやってきます。一ヶ月前の11月26日からクリスマスマルクト(市)が始まり、伝統的な主婦の行動をまだ内蔵している女性は、今週末あたりから、クリスマスクッキーを焼き始めるはず。私も面白がって焼いていたことがあり、それを横目にお友達の陶芸家おばさんは、「わたしゃ、土を焼くだけでもうたくさんよ」と、言ってました。私も陶芸を始めたら、クッキーどころではなくなりました。

ですがこのクッキー作りの作法には、ちょっと未練があります。所詮、粉と砂糖とバターの三種を混ぜるだけなのですが、バターを素早くナイフで切る!とか、バターと粉を手で混ぜるとか、で風味やさっくり感が違うのです。さすが伝統があります。焼くものに関しては、何でも極めたくなる、陶芸関係者としては、生地の練り方に問題があるという不出来を許す訳に行かず、一種類を、はっきり言って何度か焼きなおしたことがあります。12月のエンゲル係数を全てバターと砂糖と粉に費やす覚悟が必要です。

陶器は焼き具合を色で見て、理想と比較検討するのですが、クッキーはかじって検討します。両者の流儀を間違えてはいけません。

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クリスマス飾りもいつのまにか、集まってしまいました。これはフライブルクで買った松ぼっくりのツリーと、藁の☆。ドイツで最も大規模な観光名所にもなっているニュールンベルクのクリスマスマルクトで買った、藁の☆は、細部の繊細な仕上げが、フライブルクのマルクトで売っているものとちょっと違いました。(写真をとりわすれ、探してみます)しかしニュールンベルクのマルクトはすごかった。一旦人の流れに入り込んでしまうと、延々立ち並ぶ箱型の店舗を牛歩行進で通り過ぎることになります。もうだんだん首はうなだれてきます。時々ふっと我に返り、横の店舗に目をやると、そんな繊細な細工物が見つかったりします。

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これもニュールンベルクで見つけました。

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写真が小さくて可愛そうな、飾りですが、両者とも手つくり。大家さんが胡桃の殻で加工したものと、独逸人のお友達が作った針金の☆。

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これは、フライブルク近郊の小さな村のクリスマスマルクトで見つけた!中国人が売っていました。5個色々な形が並んでいて、安かったので買い占めましたが、欲しがる人が多くて、3個はもらわれていきました。
Commented by tarutaru at 2007-11-29 10:46 x
メリークリスマス!
わお~っ!!!クリスマスグッズの勢ぞろいですね。
手作りの温かみ本物の重厚感が伝わってきますよ。どれもいいなあ~
欲しくなりますね。
見て終わりじゃなくて欲しくなる気分にさせる・・・これですね。
ものつくりの原点は、下心を感じさせないひたすら誠実であること。
あはは。
クリスマス商戦、日本では既に始まっています。キラキラしたイルミネーションもいいですがこんなひっそりとクリスマスを飾る「もの達」惹きつけられます。
Commented by 桃太郎 at 2007-11-30 15:43 x
焼き物の作法とこだわりはクリスマスクッキーを“焼く”のにも及ぶんですね。
ひと月の食事がバターたっぷりのクッキーだけになるのは僕の年齢では閉口ですが、うおさんの執念を感じます。
集められたクリスマスの飾りは材料が森や畑や、納屋からでてきたように素朴ですね。

香港やシンガポールも11月24日にクリスマス・デコレーションがスタートしました。
来年のChinese New Year(2月7・8日)までにぎやかです。
香港中が極彩色になって、特に2月7日はドラゴンダンスやライオンダンスがあちこちで行われるので銅鑼と太鼓の音で溢れますよ。
Commented by M野 at 2007-11-30 22:57 x
 小麦粉の扱い方は、けっこう面白いですよね。
 小麦粉に含まれるタンパク質をどうするのかというのが大体な所なのですが、いろんなバ−ジョンがあって、そこに歴史があったりするのでは。
Commented by kokouozumi at 2007-12-01 05:38
> キラキラしたイルミネーションもいいですがこんなひっそりとクリスマスを飾る「もの達」惹きつけられます。

Taruさん、今年はどの大きさのケーキを注文するかという、親達の会話に聞き耳を立てていた頃から、クリスマスはお正月と同じくらい、日本人にとっても、思い出のあるものですね。ドイツにきてからは、集まったクリスマス飾りの中に、記録されているようです。それにしてもあのバタークリームのケーキが懐かしいな。
Commented by kokouozumi at 2007-12-01 06:06
> 焼き物の作法
桃太郎さん、ほんと!焼くという場面になると、どうしても仕切りたくなるようで、オーブンをじっと覗き込み、あと30秒で少し温度を落としてから止める・・・な~んてつい。

こちらの飾りを好みで集めているうちに、なにか日本の正月飾り野ような、庶民のルーツがあるようだと、思わされます。

北欧のフェリーで中国の獅子ダンスをみましたが、私の郷里にある、獅子舞とあまりにもストーリーの組み立てが同じでびっくりしました。獅子が起きて、お酒を飲んで、暴れて、又寝てしまう・・というような。

Commented by kokouozumi at 2007-12-01 06:10
> 小麦粉の扱い方は、けっこう面白いですよね。

M野さん、又なんか知ってるんじゃないですか?白状してくださいな。
小麦粉のタンパク質がどうしたって??

Commented by M野 at 2007-12-01 14:31 x
 新しい電子レンジに発酵モードがあるのを発見しまして、いろいろ粉を代えてみたりしてパンを作って遊んでいます。パソコンに向かって作業する合間なんかに、悪口を言いながら生地を叩くと、ストレス解消になります。
 小麦粉の中のタンパク質、グルテンですね。練ってゆくとねばりが出てまとまりやすくなります。グルテンが伸びてかたまってそうなるのです。塩が入ると更に固まりやすくなります。
 パンだと塩をいれ、よく練って硬くしても発酵の力で膨らみますが、スポンジケーキだと空気の泡の力で膨らますので、グルテンが出てしまうとふくらみきらずに硬く仕上がってしまいます。
 クッキーの場合、練らないほうがグルテンが出なくてサックリ仕上ります。
 同じバターと小麦粉だけで、クッキー・パイ・シュークリームの皮と様々に作り分けれるのも面白い所です。
 もしかすると、魚住さんのクッキーレシピは、1)バターを素早く細切れに2)砂糖をバターにまぶすようにあわせる3)小麦粉を振るいながらサックリまぜ、手でそぼろになるようにあわせる4)いったん冷蔵庫に寝かしてから固めて、成形する、ではないでしょうか。
Commented at 2007-12-01 17:29 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kokouozumi at 2007-12-03 03:52
> クッキーの場合、練らないほうがグルテンが出なくてサックリ仕上ります。

そうなんです。クッキー作りは、混ぜるとき手早い作業が要求されます。M野さんが推測したレシピのものも、1時間は生地を寝かせる、電動器具を使って混ぜてよいものもありますが、それは1日寝かせるとか・・

手早さは小麦粉のグルテンとかが、伸びてしまわないようになんですね。その様にぼろぼろでちょっと加工しにくい生地を型抜きするさいも、さっさとおこない、残った生地は又冷蔵庫に・・・

生地を作る、成形する、冷やす間の待ち、焼くの工程を上手に組み合わせて、独逸人の主婦は、3種ぐらい同時進行しますから、すごいです。工程の連なりに慣れているつもりの陶芸家もクッキー作りではくたくたになります。
M野さんもパン焼きのストレス解消で美味しいパンに到達してくださいね。
Commented by kanako at 2007-12-04 00:08 x
5年前に、大学の実習の一環として滞在したフライブルグでお世話になりました。チェロを探しに行って、ピルミンから魚住さんを紹介して頂いた者です。思い出していただけるでしょうか。
ドイツっぽさが溢れる素敵なブログですね。最近は海外に出かけることもありませんが、魚住さんのコメントやブログの写真を拝見していると、フライブルグの空気を嗅ぎたいなあと思ってしまいます。
ピルミンもお元気でしょうか?よろしくお伝えください。これからも、ドイツの話題を楽しみに拝見しますね。
Commented by glueck at 2007-12-04 05:39 x
-12月のエンゲル係数を全てバターと砂糖と粉に費やす覚悟が必要
そうなんです、乳製品が高くなった昨今、バカにならないのですよ、
失敗すると・・・。しかもドイツのレシピって1回で焼く量(ケーキで
あろうとクッキーであろうと)多いから・・・・。

と本日は固形キャラメルをレンジでチンして溶かして、
キャラメル・クルミパウンドケーキを作ってみました。
Commented by papaya at 2007-12-04 06:02 x
こんにちは!
日本から無事戻ってきました。時差ぼけで眠いです。
日本は寒かったけどカナダはもっと寒い…ドイツはどうですか?

クリスマスのオーナメント達、素敵ですね♪
左上のサンタさん、見覚えあるよ…ははは(汗)
毎年クリスマスのアートショーで見るんだけどそういえば今年のショーでは見かけなかったなぁ、木のサンタさん。
私達もクリスマスの飾りをちょこちょこと増やしています。
それが結構楽しいんですよね。
今年は小さな手作りリースを買いました♪ 乾燥してある小さな輪切りのリンゴをつなげたリースで、シナモンのいい匂いにたまらず衝動買い。
Commented by kokouozumi at 2007-12-04 07:28
ワー Kanakoさん
懐かしい方からコメントいただいて、嬉しいです。その後、もう病院でお仕事を始めていることと思います。お忙しいでしょう。

ピルミンは元気ですよ。Kanakoさんから音信のあったこと、伝えておきますね。あの時のチェロはいかがですか?

Kanakoさんがフライブルクについてかかれたもの、是非紹介したいな。あの頃、何度かサイトを探したのですが掲載発表前だったので、、、待っているうちに、逃してしまいました。もし今もサイトで見れるのでしたらトラックバックします。お知らせください。
Commented by kokouozumi at 2007-12-04 07:42
キャラメル・クルミパウンドケーキ!
glueckさん!やりますね~。おいしそうですね。写真とった?レシピつきで是非アップしてください。これもトラックバックですね。「ドイツで小麦粉と戦う」特集を組みたいです。エッ!全部たべちゃった・・・

牛丼ご苦労様。これに関しては、そちらにお邪魔します。
Commented by kokouozumi at 2007-12-04 08:03
papaya ちゃん!おかえり~。
> 日本は寒かったけどカナダはもっと寒い…ドイツはどうですか?
ドイツは11月の寒さに比べて、12月に入ってから雨模様の、暖かなクリスマスシーズンの始まりです。

カナダから来た、木のサンタさん、毎年今頃、取り出して眺めること数回繰り返しましたが、だんだんその格調の高さにきづかされます。そうですか、今年はこの作者出品していなかった。

フライブルクから急行で20分、スイスのバーセル市におもちゃ美術館があるのね。其処の蒐集の最も古いものが、単なる木の棒。それにぼろきれが巻きついたり、色がつけられたりしながら、だんだん人形のようになっていくのね。たった一本の棒切れを唯一の友達にしていた女の子が、昔むかしにいたのかな。美術館のそのコーナーが私は一番好きで、楽しめます。棒切れのサンタさんは、そんなことを思い出させます。

今度其処に行きましょう!佳代ちゃんの新婚旅行は、小姑付きでフライブルクに決まり!!
Commented by 寛太 at 2007-12-05 23:22 x
ちょっとタイミングはずしたけど うおさんの希望なんで ちと長くなるけど書きます 話は 小麦粉 に戻ります 先日知人がうどんを作るというので行ってきました 彼は単身赴任でこちらに来ている大阪人で うどんのため1mの捏ね棒と 台 讃岐の小麦粉を持ってきている 本格派です
まずはその講義から
讃岐地方には グルテンが11%という普通より高めの小麦粉が取れた それがあの腰のあるうどんになったというわけ ただそれだけではなく 温度による塩加減と寝かせの時間 など積み重ねられたうどんへの執念みたいなものが讃岐にはあるそうで この地方はほとんど毎日1食はうどんなんだって
M野さんのコメントからも 塩を入れると硬くなる話はあったけど 温度が高くなるとやはり硬くなるし よく踏むと腰が出るというのもグルテンが作用しているようだ
この試食会 実は前から聞いていて こちらに来てまだ日の浅い彼に粉を探してくれといわれてあっちこっちで買い求めた
Commented by 寛太 at 2007-12-05 23:24 x
つづき

その1つがイタリアのパスタ用の黄色い小麦グルテン12% とディンケルという古いタイプの小麦10.7% これを半々で混ぜて作ってみると 粉の引きの荒さで口当たりはちょっと讃岐に劣るがどうしてどうしてなかなかのうどんになりました 彼も そこそこのうどんになりますね という評
食道楽のそこそこ なんで粉を持ち込んだ私も鼻が高かった というのも彼はこっちにはいい粉無いですねと言っていたから ちなみに一般の小麦粉はグルテン9%から10%

サテこれらの話からいくつかのことが想像できる

てんぷらの粉は冷やしておいてあまりまぜないとさくっとあがる 納得
スパゲッティーは細いし塩を入れるとグルテンの多い粉はぼそぼそいなるんではいってなくて(と聴いたけど量が少ないのかな?) ゆでるとき塩を入れる アルデンテ    納得
ホワイトソースを作るとき慌てると粉がだまだまになって溶けてくれない これもグルテンのせいだ     納得

というわけで 「ドイツで小麦粉と戦う」特集 その1になりましたかな

Commented by kokouozumi at 2007-12-06 07:07
「ドイツで小麦粉と戦う」特集
寛太さん、有難う!!小麦粉グルテンのことが、実はやっとよくわかりました。讃岐うどんの本場物を知っている方は、ドイツでも一日一食はうどん食べたいのですね。粉が突き止められてその希望もかないそうですね。
学生時代、やはり食道楽の先生に、東京で一番うまいと連れて行かれた天麩羅屋が「みかわや」でした。其処のご主人、磁器の器で粉を溶き、ネタに衣を付けて揚げ鍋に放り込むと、粉の器は急いで冷蔵庫にしまっていました。カウンターで客の相手をしながら、天麩羅揚げながら、その動作を繰り返す訳で、想像すると騒々しいと、思われそうですが、実に鮮やかに、出し入れをしていました。

グルテンの話、アー面白かった。イズレ特集です!!
Commented by M野 at 2007-12-06 19:53 x
 蛇足です。
 とても不思議な事なのですが、小麦は夏に挽いた粉と冬に挽いた粉とでコシが全く変わります。なぜか夏は弱くなります。よくわかりません。
 小麦粉の含む水分量の違い(±10%程度でしょうか)もあるのですが調整しても違いがあるようです。
Commented by kokouozumi at 2007-12-07 04:49
ギャ―、次なる難問!
小麦の収穫って、年に何回かしら?収穫した小麦をサイロに保存しているうちに、グルテンがどうかした?それとも粉轢きの季節によって、影響が?・・・むむ、これはドクター小麦粉か小麦の哲人に聞いてみなければ…
by kokouozumi | 2007-11-29 03:56 | Comments(20)

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