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2月は覚悟していたものの















暖かな1月でしたが、末になってついに初雪。突然のように朝起きたら雪でした。天気予報では2月始めに最低気温・最高気温、共に氷点下の数値が現れ、そろそろ地下室も暖房する時期が近づいたようです。11月始め、家全体を暖めようと1週間ほど地下ストーブを試し焚き、その後2ヶ月は必要の無かった2箇所のストーブ焚き仕事が戻ってきます。11月には新しい家の生活習慣を身につけたいあまり緊張感のある仕事でしたが、その後の温かい冬にすっかり怠け者になっています。億劫になりながらも、地下のストーブの前に立つと、ここはひとつ陶芸家の意地で、最短時間で点火を完了してみようなどと、すっかり火遊び気分になってしまい、地下への階段上り下りも、冬場のアスレチックに最適!と浮かれてきます。

そうやって、台所のストーブに薪を放り込み、次は地下に降りてストーブを覗き、燃え具合を観察します。現在のところ点火用の木っ端材が不足気味です。地下ストーブの場合はずっと傍にいるわけではないので、序々に火を大きくしていくのではなく、いきなりブリケットの一塊を点火させる方法を検討中なのです。わずかに燃え始めたブリケットの上に次のブリケットを重ねるタイミングが肝心です。早すぎると、わずかな炎が全滅!!地下のストーブ脇にはエコ点火剤なるものが何箱もストックされていました。

この家の前住人シュテファンから、どうだい?震えていないかい?とメールが来ました。彼はこの家に10年住み、現在はカナダに暮らしています。彼がエコ点火剤の山積みを残していったわけですが、実際にストーブ焚きを初めてみて、彼が私と同じように素早く点火し、炎を安定させたかったに違いないこと、その手段がこれだったのか、と理解できました。
さらに地下には木箱の山済みがありました。初めそれは木やブリケットを運ぶために集めたものと思っていました。春先や夏に果物をまとめ買いすると入ってくるような、足でつぶす、ちょっと圧力を加えるだけで粉々になる代物です。実はそのやわな木箱も炎安定のための助けだったのですね

10年この家に住んでいたら、極寒の年もあったでしょう。とっさの手段をシュテファンは残していったわけで、それに私がやっと気がつく余裕があるほど、この冬は穏やかです。1月末の雪で覚悟したにもかかわらず、2月の2週間予報では氷点下より下のポイントが1回ぐらい。このまま暖かくなるようだったら、果物籠を集めたり、端材を集め切り刻んで、来年の冬に備えなければと、思ってしまう。

そんな油断をしていてよいのだろうか?


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朝、台所の窓に差し込む光も心強くなってきた






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この家のいつの時代の住人が、台所の雰囲気をこんな風にしたのだろう。コーヒーカップ柄は帯状の壁紙を張り込んだもの。







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このごろ、パンクもすっかりこの家になれて、お気に入りの場所を増やしている。
by kokouozumi | 2014-02-02 07:50 | Comments(0)

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