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暖かな今年の1月











今年1月6日の最高気温は確か12℃。1999年の1月6日は17℃だったと、その日のラジオでは冬の日の暖かさを比べていた。薪ストーブ生活初心者にとって、とても親切な今年の冬だが、雪が少なくてスキーには危険らしい。F1ランナーのシューマッハやメルケル首相のスキー事故は、例年に無く少ない雪が災いしたかと、巷では言われている。



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良い天気の朝、ストーブの準備が終わって、散歩に出た
何組ものワンコちゃんたちがやっぱり散歩








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昨夜は久々氷点下になったので、朝の光景はいたるところに霜








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12月から毎日のように天気予報のサイトを覗くようになったのは、自転車生活者としての心得として、いつから市電の定期券を買うべきか判断するためだった。毎日定時出勤の身だったので、始めは12月から2月までは電車利用と覚悟していたが、毎朝電車の窓から平行して走る自転車道を眺めていると、除雪されている箇所がかなり多いことに気がついた。自転車で怖いのは朝の雪道で、前夜に冷え込むとアイスバーン状態になっている。帰宅時、夕方の雪は怖くない。午後から降り始めた雪はふわふわだし、午後7時までは一旦溶けた雪が凍ってしまうことは無いフライブルクという暖かい場所の事情があった。そうなると大胆になって、天気予報で翌日の気温と雪の降る時間、さらに除雪されていない箇所はどこか覚えておけば、冬の間も自転車で動けると思うようになった。私の利用していた天気予報のページは、朝・昼・晩・夜の時間帯で天候が予想されているので、その数値を見ていると、いつも走る道の状態がシュミレーションされるようになった。危ない場所が事前にわかっていれば大丈夫。しかしそんな判断で雪道を甘く見て乗り廻し、自転車を一冬で錆び付かせてしまった。除雪のために撒く塩の影響だった。

Stuttgartに引っ越してからも、冬の天気予報は欠かせない。電車通勤の時は乗換駅で待つ間に、その日どれだけ寒いか、そんな日がどれだけ続くか、予報を見ながらため息をついていた。通勤移動の必要がなくなった今はストーブ生活者として予報に気をつけている。マイナス気温が続く場合、家の水周りを守るため地下のストーブ焚きという作業が加わるのだが、今のところそれが必修という場面がまだ無い。日本の実家で冬を過ごす場合も水周り管理は冬の大事な留意点だった。寝る前に外の水道栓を閉めて、家の中ではどこかの蛇口を開け、家屋内の水道管に水が溜まっていない状態にするのが冬の、特に寒い時期の日課だった。大抵は宵っ張りの私の仕事だった。

Stuttgartで生活するようになって、雪の無いアイスバーン路面の怖さを体験するようになった。朝10時までの霜降り道に要注意。フライブルクでは雪のない道にこれほど危険性を感じなかったから、やはり暖かな土地だったのだと今思う。天気予報の読み取り方も細かくなって早朝のマイナス気温を見のがさないようにしなければ。

もう1つかなり信頼の置ける注意報は、家の前の融氷雪剤撒き状況を知ること。私の住まいの前と工房の前は、同じ大家さんが管理しているのだが、冬場の道路安全対策は、隣人のペンキ屋さんに依頼している。ペンキ屋という職業はもしかしたら温度にすごく敏感なのでは、と思うのだが、なんとなく気になる朝、表の道路を見て、彼が既にその類の塩撒きしているようだったら、その日の午前中は要注意!と、最近わかってきた。
しかしこの融氷雪剤、少なく見積もっても94%は塩・・・らしい。

毎年11月頃から、この融氷雪剤はスーパーでも山積みに売られているし、雪の多い年、玄関先の階段に撒いておこうかと買いに行ったら品切れという事態もあったから、大量に消費されているらしい。フライブルクの自転車道路でも、早朝から除雪されているように見受けられる道路は、実は頻繁にこの融氷雪剤が撒かれていたのではないかと思う。塩が自転車を錆びさせてしまうという出来事から10年の歳月が流れているが、この融氷雪剤は果たして環境に安全なまでに開発が進んでいるのだろうかと、疑問に思いつつも家の前の通りが滑らず歩けることはありがたい。公共道路の交差点など滑ったら危ない場所には、冬の間よく大粒の砂が撒かれている。つまり融氷雪剤の使用を極力控えようとしているようだ。

滑らない靴を履け!自転車をやたら乗り回すな!そういった自己防衛意識が薄れつつあるかもしれないと、暖かい1月に思ったこと。







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この道は農道。トラクターが通って当たり前、しかし私は手袋をはずしたり、自転車を脇によけたりしているうちに、トラクターは遠ざかってしまった。
by kokouozumi | 2014-01-16 06:47 | 独逸 | Comments(0)

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