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この駅から















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久しぶりに旅をしました。
ここはモンタバウアーという駅です。
地味な駅ですが、特急のICEが停車します。

かつてオイラーの町に行くにはコブレンツまたはケルンからバスを乗り継ぐしかなかったのですが
今回電車で行くことになり、調べたらこんな便利な駅を経由するルートがありました。

コブレンツやケルンに比べてなじみの薄い地名ですが、昔、昔ヴェスターヴァルト窯業地一帯はモンタバウアー司教区に属していたので、町の聖職者がモンタバウアーの司教区事務局に送った報告書にオイラーの存在を探ることが出来るのです。

そんなことを思い出しながらモンタバウアーの駅からバスに乗ると、通過する町のことごとくの地名をなぜか知っていることに気がつきました。そう・・土の採掘場があった町々です。

あの140キュービック、巨大ガス焼成塩窯のあるヘルフリッヒさん工房も通過して・・





オイラーの町へ

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準備は・・・






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進んでいるようです。






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先に訪れた時は化石のように黒々とひっそりとしていた窯屋に
動的な空気が吹き込んでいました。

それにしてもこの窯屋の構造、特に上下関係をシュミレーションすると頭が混乱します。





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ついでなので博物館で見た、窯屋の模型を並べてしまいましょう。
土台部分のすごさがよくわかります。









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いつも白い泥で封じられているのしか、見ていない窯の焚口も、きれいさっぱりその口を開いています。

もうすぐ・・といっても秋にこのIKKGの窯は焼成されます。











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19世紀の青釉も焼き上げた、伝統的オイラー窯は現代のどんな作品を焼き上げるのでしょう。










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水瓶の歴史
Commented by 河西文彦 at 2011-07-12 12:21 x
駅から駅、、、遠かった。
随分の長旅でした。帰り道は遠かった。
Commented by M野 at 2011-07-12 19:19 x
窯焚きに行ってたんですか。あんまりにも更新していないので、骨折しているんじゃないかと心配していました。
しかしこの窯屋、火事が起きないんですね。ちょっと不思議。
Commented by うお at 2011-07-14 05:19 x
河西さん
はい、今の状況ですと、次の通過駅も遠そうです(爆笑)
Stuttgartに来てからは毎日Sバーンとかバスとかでちょこまか動いているのですが、ひさびさにICEでビューンと旅するのが嬉しかったです。StuttからでしたらTGVでパリまでも一飛びすべきですが・・・着いたらフランス語かあ。
河西さんももうすぐ日本へ里帰りですね。
Commented by うお at 2011-07-14 05:27 x
M野さん
あはは、M野さんが骨折した時の更新は早かったですよね。だから今も、3日記事がないとM野さん反対側の足も骨折したのではないか・・と思ってしまいます。

塩釉の窯業最盛期、年間何十回もの焼成がおこなわれていた、このような窯屋が街中に何十軒もあった時代から、焼成が原因の火事は一度も記録されていないそうです。
秋に窯焚きに行ってきます。
Commented by M野 at 2011-07-15 22:22 x
模型は解りやすかったのですが、どうみても建物の土台が窯。窯の壁が60センチ程度だと、最高温度のときに柱から低温発火するでしょう。
火事が起きないとすれば、この壁面相当分厚いのでしょうね。どの程度かは前にも聞いたような気がしますが、イメージとして城塞を窯にしたようなものなのでしょうか。
Commented by うお at 2011-07-16 07:31 x
M野さん
えーと、前に内部の幅と外枠の幅をどこかで計算しましたような。単純計算で確か1mから1,5mぐらいの壁の厚みだったかな。窯天井の穴から覗いたことはありませんが、横壁の穴からのぞくと、壁は下向きに傾斜しています。そこから塩は1m以上の斜面をすべり落ちる・・・外側から見ると内部の穴はかなり遠くに見えますよ。そうそう窯の殆どが土台部分として埋め込まれているようです。しかし実際のところは、やはり焼成現場にいないとわからないですね。窯屋の中がどれくらい熱いのか?
引越し後、私のオイラー資料もいまだダンボールに埋め込まれていて・・今回はそれらをひっぱり出すために、行ってきたようなものです。
Commented by seedsbook at 2011-07-18 14:48 x
うおさんは、ここでいつも焼いておられるのですか?とても興味深いです。一度こういう大きな窯を見学してみたいものです。
Commented by うお at 2011-07-19 15:37 x
seedsbook さん
ご無沙汰続きですが、お元気ですか?
オイラー窯の焼成に立ち会ったことはこれまでありませんでした。現在も焼成可能な状態を保っているこのような窯はすくないでしょう。逆にラインラントに住んでいる seedsbook へ、他の町で、このような窯を見たことがありませんか?とお聞きしたいです。(笑)9月の焼成に興味がありましたらインフォメーション送りますね。
Commented by jun at 2011-07-22 12:37 x
お元気ですか?
お久しぶりです。
名古屋、いとこの淳子です。
偶然koukoちゃんのHPにたどりつきました。
小学生の頃、美術の宿題を手伝って貰ったこと・・覚えてますか?
ドイツにいらっしゃるのですね・・素敵な窯です。
ちょくちょく拝見させてもらいますね♪
Commented by 河西文彦 at 2011-07-22 19:42 x
junさんからのメール、懐かしいでしょう。私には先日いきなり30年前の
友人(ベルリン時代)からホームページに 手紙が届きました、ペーターの作ってくれたHPで こんな再会が出来るなんて、楽しい時代ですね。
新しい出会いもありますしね。
Commented by うお at 2011-07-23 07:09 x
わ~~Junさん
発見していただきうれしいよー。有難うね。
淳子ちゃんもお元気ですか。
過去のページ、右側のタグというところから「渡波」をクリックして、「復活祭ですが、海その2」を是非読んでね。貴方のお父様のことが出てきますよ。淳子ちゃんにとってはスキーのお父様ですが、私の記憶は海の叔父様です。

あはは、美術の宿題、手伝ったぐらいで終わったのでしたらいいのですが・・・。何しろ私自身は、他人の美術関連の宿題を全部独り占めしてやってしまったのではないか?という恐ろしい思い出がなんとなくあるのです。

このページにも何でもいいですからどんどん書き込んでください。非公開でメールアドレスをお知らせいただけますか。ほんとに嬉しいな!
Commented by うお at 2011-07-23 07:20 x
河西さん
本当はすごく近い親戚なのに、思いがけず遠くからポツリいただいたお便り・・・。私がどのような関係の中でも音信普通になりやすい人間だと自覚いたしました(爆笑)
デジタル通信の時代も悪くないですね。私は20年前、河西さんがお仕事していただろうレストレンの周りをうろうろしていたことがありました。ジュリエット・ビノーシュの「ポンヌフの橋の上で」を見たのもその頃のベルリンです。暇なジジ・ババになっていつかベルリン探索しましょうね。
Commented by 河西文彦 at 2011-07-26 12:58 x
いよいよ日本では地デジ化 アナログは(我々?)消え去るのみですか?
先日 デジカメをやっと購入 今度は 携帯に挑戦です!それにしても便利な世の中になりました。ご無沙汰ばっかりの親戚友人に 瞬時にして
暑中見舞いです。長生きはするもんです。 テンペスト 面白いです。
琉球 は 苦労の連続の国です。
Commented by M野 at 2011-07-26 19:46 x
いよいよ地デジになったら、なんで映らないんだよーという人が万単位で登場。いまや地デジチューナーも払底状態。国上げて宣伝しまくったのに(億単位で宣伝費を使った)、地デジとアナログの区別がつかない、アナクロな人間がいっぱいいる事が解りました。
アナログはしばらく岩手・宮城・福島で楽しめます。これを震災復興に役立てないものかとも考えますが、最後のアナログ喫煙の旅・温泉&復興支援、どうでしょうか。
オイラーの窯は直炎式なので、強度保持のために壁面が厚いのは解っているのですが、模型をみると、ホント?これ?となります。なにしろ100度程度でも一定以上加熱し過乾燥状態になると、木材は発火しますからね。水を撒くのかな。
ちょこっと思ったのは、日本は中国や朝鮮半島の影響で穴窯やのぼり窯があるのですが、地震には直炎式の窯より強かったのではと思っています。
Commented by うお at 2011-07-27 06:05 x
河西さん
そうですか、日本は地デジ、河西さんはデジカメ・・。でもどうして日本のテレビ放映はアナログを残さないのかしら?アナログしか映らない古典的テレビのある家にお邪魔するという楽しみが残されてもいいのに・・・。

10年ほど前、独逸人の空手教師からシンガポールで見つけた本を読んで欲しいと頼まれ、その中で空手発祥と琉球国微妙な立場を知りました。中国と日本の両者から武力による支配を受けたくない、それには自分たちが武器を持たないという隠れ蓑を選択。しかし防衛手段として、少林寺拳法を取り入れた素手を密かに武器とした。琉球の上流子弟たちは中国に留学した際、従者を従えていた・・従者は学校で勉強することなく体育の時間(武芸)だけ参加した・・。そんなことが書かれていましたよ。
Commented by うお at 2011-07-27 06:20 x
M野さん
アナログ喫煙の旅・温泉&復興支援プラン支援します。東北の温泉宿のテレビはアナログじゃないと・・・BSなんか受信できたら困ります。だから宿泊客は部屋にいてもつまらないから、何回も温泉に入るし、そのうち地元のじいちゃんと・・あるいはお猿さんと会話するのです。そして丹前着てロビーともいえない廊下の一隅で仕方なくゲームしているのです。それが東北の温泉場といったら、観光業界から迷惑がられるかな。

オイラー窯が日本にあって、地震に直撃されたら土台からひびがはいって、例の沿道が駄目になったら・・・。逆に日本の大震災と窯業地発達がどう関連しているか照らし合わせても面白いかもしれません。9月には日本の塩窯スペシャリストもやってきます。その辺の話楽しみですね。
by kokouozumi | 2011-07-12 05:25 | オイラー | Comments(16)

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by kokouozumi