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予定

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一月も末になって
やっと今年のカレンダーを買いました。







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家中のカレンダーを新年のものに変えるのは、大抵おそくとも大晦日までにおこなうことですね。
年末になると次々届けられるカレンダーを昨年のものと取り替える仕事は、子供の役割でもありました。一体カレンダーの習慣というものはどのように確立していったのか?暗黙の了解のごとく各商店によって形式や大きさが決まっていました。それに掛けられる場所も予約されているように、日めくりがある柱、毎月の絵を楽しむ居間のテレビの上とか、絵がなく曜日の下にメモ余白のあるものは台所やそれぞれの家族の欲しい場所へと、家中にカレンダーの秩序がありました。ただ1年間を通して余白にメモが次々書き込まれていくカレンダーは殆どなかったような・・。田舎の家はカレンダーの背景が壁ではなく、障子やふすまだったから、書き込みにくいよね。

しかし家中のカレンダーは家中に商店名がちりばめられることでもあり、昔の生活ではそれだけで電話帳が要らないほど便利な生活空間でした。何かを注文したり電気屋さんに来て欲しいときは、部屋の中のどちらかの方向を見ながら電話すればいいのです。トイレの壁と決まっているのもありましたが、山の絵とともに12ヶ月が全部並んで、一年間めくる必要のないタイプね。

いつの間にか、カレンダーを買うようになりました。
昨年暮れは出遅れてしまいました。昨日ふと思い出して本屋さんのカレンダー売り場を覗くと、まだ山のようにありました。猫バージョンが断然おおいですね。それには絶対手を出すまいと・・・

でも買ってしまいました。ぺターソンとフィンドス(日本語ではペテルソンとフィンダスに訳されています)。スウェーデン人の建築家(後に絵本作家のSven Nordqvist )が描く、農夫とカーター(雄猫)のお話。絵本コンテストで受賞して一躍北欧やドイツの人気物となったこの二人組みはテレビアニメにも登場しています。この絵本を描きストーリーを書くNordqvistさん(男性)が住む町はヘルシンボー・・・。

以前デンマークのヘルシンガーという港町に数ヶ月住んでいたことがあります。そこはスウェーデンにもっとも近い町で、対岸がヘルシンボーでした。当時スウェーデンはデンマークより物価が高かったので、土曜日になるとフェリーに乗った買い物客がヘルシンガーの町にやってきました。ビールなどアルコール飲料や日用品を町の人々と同じように普通の商店で買い、帰り道にはフェリーの中で免税のチョコレートなども買い込み、子供へのお土産にすると、私もそのフェリーに乗りあわせたとき聞いた話です。フェリーで約1時間弱の距離で結ばれていた買い物ルートでした。

もしかしたら、そのころもヘルシンボーの町をフィンドスがうろちょろ走り回っていたのかも知れません。見つけなくて残念。スウェーデンの陶芸家に知っている方がいますが、不思議な作品を作ります。北欧神話が根強く現代人の心にも潜んでいると感じられるような動物なのか、鳥なのか、魚なのかわからない形がこれも現実離れした風景の中に収まっています。

そう収まっているのです。まるでスウェーデン人の心象ではそれが正しいといわんばかりに。
ペターソンとフィンドスの絵物語に登場する猫も人間も、鶏も変です。それに不思議な存在がいろいろ出てきます。こんなカレンダーを眺めていると、見知ぬメモがいつの間にか書き込まれているかもしれない・・・。

1月のメモ欄は空白のままもうすぐ2月です。

2月11日に展覧会が始まります。とりあえず不思議なカレンダーにではなくこの下にメモしました。







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P R E S S E - I N F O R M A T I O N


Koko Uozumi –
Die Schönheit des Einfachen

Studio-Ausstellung
11.Februar – 27.März 2011
im Keramikmuseum Staufen
Eröffnung am Freitag, 11.Februar 2011, um 19 Uhr


Die in Tokio ausgebildete Keramikerin, die seit fast 20 Jahren in Freiburg lebt, sieht es als besondere Herausforderung, mit möglichst wenigen technischen Mitteln gute Gefäße zu schaffen. Bewusst beschränkt sie sich auf wenige Tone, Formen und Glasuren und schöpft daraus einen enormen Variationsreichtum. Kein Stück gleicht dem anderen.

Die Keramikerin baut ihre Gefäße frei auf. Die Töpferscheibe empfindet sie als Einschränkung. Mit einem schwarz oder weiß brennenden Ton, den sie jeweils individuell aufbereitet, schafft sie runde, ovale und eckige Formen, deren Geometrie nach Augenmaß nie vollkommen sein kann. Schräge Horizontalen brechen Achsen, stören die Balance und bringen die Form dennoch nicht aus dem Gleichgewicht. Helle und verschattete Partien, Engoben und Glasuren gliedern sie. Nur im Innern einer Schale sind abstrakte „Malereien“ erlaubt, die durch das schwungvolle Aufgießen von Glasuren, das Schwenken in der Form und das Wiederausgießen entstehen.

Koko Uozumis Gefäße sind nicht nur ein optisches, sondern auch ein haptisches Erlebnis. Ihre rauen, grob verstrichenen Oberflächen verlangen danach, ertastet zu werden und Entstehungsprozesse zu erspüren. Ihr Ziel ist es, Stücke wie aus einem Guss zu schaffen, wobei der Geschwindigkeit beim Entstehungsprozess eine nicht unerhebliche Rolle zukommt.

Dr. Maria Schüly
Commented by M野 at 2011-01-27 18:52 x
暦はまだ大丈夫。まだ小正月が過ぎていませんから、って展覧会のために正月が無かったんですね、うおさん。暦をめくる暇もなく。
展覧会の成功をお祈りいたします。
Commented at 2011-01-27 20:09
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by tomato at 2011-01-27 23:44 x
う~ん、最後の文章はまるでわかりませんが
いずれにしても展覧会が始まるのですね。
年を超えて準備されたのだから、きっと素敵な作陶展となることでしょう。
ご成功を祈念しております・・・・

このネコちゃんの絵、可愛いですねえ・・・・
Commented by うお at 2011-01-28 04:41 x
M野さん
あれ、小正月って1月15日じゃなかった?過ぎていない・・?
もう日めくりカレンダーが手元にあったら、2ヶ月ぐらいめくり忘れているところです。

展覧会の準備って、何をするわけでもないのに正直なところ、お正月の頃はいろいろなことの先が見えなくて、パンクと鶏ガラスープのお雑煮を食べて憂さ晴らしでした。

応援ありがとうございます!
Commented by うお at 2011-01-28 04:44 x
鍵コメントありがとうございます。
私は女です!!よきように、こちらこそ宜しくお願いいたします。
Commented by うお at 2011-01-28 04:56 x
Tomatoさん
ね、ね、この猫ちゃんかわいいでしょう。

そうなんです、もうすぐ始まるのでほっとしています。
大体何が大変かわかります?
『釉薬が足りない!』じゃあ増やせば
『増やすと入れる容器がな~~い』大きいの探せば
『大きすぎてまた釉薬がたりな~~い』
・・・と馬鹿みたいな騒ぎをしているだけなのです、時間なんてないほうがいい・・・。
あっ、最後の文章、丸投げでごめんなさい。自分が関心あることだと、あんなに一生懸命訳すのに、自分のこととなると放り出してしまいます。「フリーハンドで作るほうが、形がいろいろ出来て面白い」と話したことが書かれています。
Commented by 河西文彦 at 2011-01-28 13:22 x
まだ日本のアニメが世界を席巻して居なかったころ(子どものころ)見た
デイズニー映画の感じがします,ダンボ ピノキオ ピーターパン、、
懐かしいタッチの色彩です。CGの無い頃の映画が懐かしいのと同じかな
どこかに 手造り感を残したものって あたたかいです。
Commented by M野 at 2011-01-28 19:05 x
旧正月の間違いでした。ちなみに今年は2月3日。爆竹ならしてお祝いしましょう。テロリストに間違われない程度に。
Commented by うお at 2011-01-29 07:49 x
河西さん
デイズニー映画のキャラクターを子守唄に育ったのが私たちですが、現代っ子は日本のアニメが大好き。特に神話あるいは妖精の国スウェーデンでは宮崎駿のファンタジーが人気です。

河西さんが感じるように、最近のアニメシリーズは新作の絵のタッチを前作と変化を持たせるよう、大掛かりなプロジェクトで作り上げているような印象がどうしても残りますね。

時々このような動かないけれど見飽きない絵を見つけてほっとします。
Commented by うお at 2011-01-29 08:19 x
M野さん
旧正月!そういえば知り合いの台湾人、2月に里帰りと言ってました。2月3日・・そのころも私にとってはまだまだ正月気分になりそうもないなあ。やはりオープニングの2月11日にまとめてお祭り気分。
ところで昨日1月27日はホロコーストの記念日でした。このところのロマ問題に関連してか、今年の記念日には初めてシンティ・ロマの代表がドイツ議会で証言するなど全国規模のみならず、フライブルク市でもシンティ・ロマの体験談を聞く夕べが開かれていたはず。(忙しいからでなく、忘れていたのが残念)
Commented by M野 at 2011-01-29 23:37 x
2月11日は建国記念日です。めでたいですよね。皇紀2671年です。
日本では2・8は人や物が動かないので有名ですが、ドイツではどうなんでしょう。EUだと7・8のバカンスシーズンがそうなのかな?
ホロコースト記念日の一月27日って何だろうと調べた所ユダヤ教の大祭の日という事のようなのですが、ユダヤ人はユダヤ暦でドイツ人は太陽暦で死者を悼むようです。なにか不思議。
でも、ロマやドイツ人の犠牲者の事を思えば、太陽暦で正しいのでしょう。
猫がかぶっている帽子に、不思議なアンテナのようなものが…
Commented by うお at 2011-01-30 04:01 x
M野さん
建国記念日ですか!めでたいですね。2と6と7と1・・いい数字ですねえ。(何が?)
ドイツでも2・8はだめですが、逆に他の展覧会が少ないので目立つということもあります。陶芸美術館は12月、1月が休館で年初めの展覧会です。
説明不足でしたが、1月27日はアウシュビッツがロシア軍によって開放された日です。この日を記念日として今年16回目。戦後長いことホロコースト証言や関連出版は不可能だったようです。それは証言者が潜伏していたことでもあり、ヨーロッパ中とくに東欧で彼らを助けた人々に言及すると、その救済者に身の危険がせまることも、考慮されたようです。
ドイツでは、ホロコーストは嘘というような話は出てきませんが、20歳から30歳の世代では知っている人が19%と少なくなっています。その中で記念日をもうける・・また今回シンティ・ロマを表面に出すというような推進力がどこから発生しているのかと、気になるところです。

Commented by うお at 2011-01-30 04:02 x
M野さん
フィンドスがいつからこの帽子をかぶるようになったか、知りません。ダンボールの中で布に包まった子猫はまだみゃーみゃー猫語でないていましたが、農夫がぱらぱら眺める雑誌にピエロの写真を見つけて、『僕このズボンが欲しい!』と突然人間語を話すようになります。農夫が包まっていた布で作ったのがこのズボン。帽子もきっと『こんなのが欲しい』とどこかで言ったのでしょう。冬はこのアンテナと尻尾にさらに毛糸の帽子をかぶっています。
Commented by seedsbook at 2011-02-07 08:34 x
展覧会の準備でお忙しいのでしょうか。それともすっかり展示も終わってやれやれと言うところでしょうか?
成功をお祈りいたします。
ぺターソンとフィンドスは友人の子供に良く読んであげたことがあって覚えています。その子供がけらけら笑う声まで思い出します。笑
Commented by うお at 2011-02-07 11:03 x
seedsbook さん
ありがとうございます。展示はオープニングの前日です。今はまだ作品が目の前にあります。
絵本を読んであげる!楽しい時間ですね。お話を聞いて笑う子供達もいいな。子供はとてもファンタジー豊。昔はラジオのお話を聞くだけで十分面白かった。その時代が自分のイマジネーションの原点だったことを忘れてはいけませんね。つい動画を貼り付けてしまいましたが。
by kokouozumi | 2011-02-04 16:29 | Comments(15)

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