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休憩は三匹で

一度は春爛漫と思えたフライブルクでしたが
今また冬のコートから手袋まで着用する寒さです。
一端18度とか20度に気温上昇した後ですから、10度あってもやたら寒く感じるものです。





新緑も寒々しくみえるなあと、ぼんやり眺めていたら、クラインガルテンに旗がはためいていました。そこはおばあさんがずっと一人で畑仕事していたはず。そういえば最近人の気配がにぎやかになっていました。クラインガルテンは永代使用なので、初めの借り手が管理できなくなると、家族の次の世代に譲ることができます。管理不行き届きだと市から(ガルテン協会から)返還命令を受けるそうですが、何処の地区のクラインガルテンでも、そのような酷い庭を見うけたことがありません。みんな良く世話しています。旗のたった庭には新品のグリル(バーベキュー)窯も設置されています。収穫したばかりの美味しい野菜を早速料理して、日没までグリルという、外のご飯がクラインガルテンを持つ人々のささやかな、でも贅沢な楽しみの一つでもあります。

あの匂いに直撃されたら、ウチの猫達飛んでいくだろうな。心配だな、また叱られないといいけど。


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私の心配を他所に、パンク・ロックは一緒に庭に行こうと待っています。猫道があるのに玄関を開けてもらうのが好きなのは何故かな?
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できればウチの庭だけで遊んでよね。そうだ畑の一角に猫の遊び場、いつも耕したばかりのほかほかの畑土を用意したらどうだろう?私がそんなことを考えているなんて、知らないよね。私が庭にいる限り、周りを離れない2匹ですが、ずっと庭仕事しているわけにはいかないのよ!

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パンク「まあ、何とかなるよ」
私  「ほんとかな」
ロック 「・・何のこと」




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今日は無事に過ぎて
Commented by 河西文彦 at 2010-04-17 12:39 x
我輩は猫である?猫と陽だまり 猫とあくび、春先の縁側の日向、にあいますね。猫の好きなのはやっぱり「うお」なんんてね、自分の膝に載せようとは思わないけれど、猫の好きな人の話はすきですね、「この子、この子」って まさに擬人化なのか 疑猫化なのか分かりませんね。猫ってなにを考えているのでしょうかね、以外に御主人を皮肉に見てたりして、人間と動物 面白い間柄(続き柄)では有ります。
Commented by うお at 2010-04-18 06:28 x
河西さん
彼らはどんなことをしていても、のんびりしているように見えるのが猫徳でしょうか。
日本でも猫を飼っていましたが、ちゃんと世話することは家族に任せていたので、いわゆる猫好き同士の方々とお付き合いすること無かったのです。こちらで図らずも猫と同居することになり、病院のこと、薬のこと、猫の行動のこととなど、聞くべきことが多くて、自然周りに猫好きさんのお知り合いが増えました。この町内会で10年間ボスだった猫の飼い主おばあちゃんとかね。その話がなかなか面白いんですよ。

ドイツ生まれの猫はさかなが嫌いなんて生意気なのが結構います。ウチの猫たち、弟のロックは雑食だけど、兄のパンクは母親譲りで魚が苦手。よっぽど空腹だと食べちゃいますが。

まだまだ寒いですね、体調管理に油断しないでお過ごしください。

Commented by tarutaru953 at 2010-04-19 11:20
猫が取り持つ縁ね。わかる様な気がします。愛犬が死んでからはずっと猫が主役になっています。最初は控えめで奥ゆかしさも感じられたのですがこの家の住人達は危害を及ぼさないと見てとったのか、今では我がもの顔で横行しています。しかも家族の体調や機嫌を瞬時に分析してその日のパートナーを決めるあたりはぎょっとさせられますね。
Commented by M野 at 2010-04-19 20:35 x
ロックがいまいちおとなしいのが気になる今日この頃です。やっぱり名前だけお兄ちゃんなのがいけないのかな。
猫のえさについて調べた人がいるようで、ほとんどの猫は肉が好きだそうです。日本では肉を食べれても貴重品なので、ネコは魚しか貰えなかったから、だそうです。
そういえばたびたびクラインガルテンが出てきますが、本来の由来は何だったのでしょうか。今のところ知ってる範囲ではロシアとイギリスにあります。永世使用権もかわりません。
イギリスでは産業革命初期に羊毛の生産が足りず、このため国策として小作農や小規模農民の土地を取り上げてました。
追い出された農民は、都市で工員となるのですが、生活も苦しく酒に走ったり、社会不安が増大したようです。なおイギリスの酒税はこの頃の名残です。そこで郊外の土地を貸し出して、生活のための生鮮食料品を自前でとれるようにと、市民農園をはじめたようです。
ドイツではどうなんでしょうか。ロシアでは別荘を持って家庭菜園がステータスだったような気がしますが。
Commented by M野 at 2010-04-19 20:54 x
追加
日本では市民農園の永世使用権なんて考えられず、せいぜい3年程度でしょうか。面積もせいぜい10×10メータでしょうか。盛岡ではかなり離れたところにありますが、年間5000円が使用料です。3年以降は継続できません。前の人がどんな作物を作っていたのかわからない点です。
民間の例では八ヶ岳の麓にある農園のものですが5×6メータで13000円で入会金8000円別途でかかります。ここの場合好き勝手はできないのが難点です。ただ営農指導はしてくれます。なので5年連続同じところにトマトみたいなことはなさそうです。
変なところでは、河川敷は国交省管理で畑や田んぼは作れないのですが、戦後のどさくさで畑を作った人たちがいましす。そこに権利が発生しました。しかし耕作放棄していると見なされれば、使用権は失効するので使用権が流通しているみたいです。この使用権をとれれば永世使用権になるのですが、滅多に空きがないようです。
Commented by うお at 2010-04-20 07:28 x
Taruさん
この家にすみ始めて10年を過ぎ私がどんな人間か隣近所が把握してから、猫たちが来たので、ある意味タイミングが良かったです。こちらも誰に猫の話をすべきかわかるしね。でも猫をきっかけにこれまで存在すら知らなかった違う通りの人とまで会話するようになったのは、面白いです。
猫はほんとうに人間のコンディションを読みますね。時々悪さを叱りつけると、飛んで逃げていくのですが、あいつ当分帰ってこないかと思っていると、鼠一匹くわえて帰ってくる。お土産?謝ってるつもり?嫌がらせ?よくわかりませんが、この意思表示には負けてしまいます。
Tarさんのところのルナちゃんは、綺麗な猫になりましたね。安心して暮らせる場所が見つかってよかったです。
Commented by うお at 2010-04-20 07:51 x
M野さん
ロックは生後6ヶ月頃から、単独の行動範囲がパンクよりも俄然広くなり、かつてのボス猫ミミ(この可愛い名前に笑ってしまいましたが)の家に上がりこみ、ミミの餌を横取りしたというので、「こいつは将来どうなるんだ。パンクが孤立するか」と心配していたのです。ところが最近パンクの図々しさが浮上してきて、2階の10歳猫ラフィーのソファーにちゃっかり座り込んで昼寝してるのにラフィーは怒らないとか、ボスのミミとつるんで散歩しているらしい。ロックに対する兄貴の面子があるのでしょうかね。まあそんな風に立場の逆転を繰り返しながら、仲良くしています。ロックは小さいときから兄ちゃんの様子を伺いながら、逆らわないようにしているのは、力で負けるからか・・・ロックはいまだチビ猫なんです。
Commented by うお at 2010-04-20 08:28 x
M野さん
ドイツのクラインガルテン発祥は1814年最北端ともいえる町ですが、本格的なブームはやはり産業革命です。農地を追い出されたのかどうか・・・工場の労働力として急激に都会に出た人々は住宅難と貧しさの酷い住環境だったのですが、さらに暖房に石炭使用ですから、働きに行かず一日中家にいる子供達の健康状態が心配されました。そこでライプチヒのドクター・シュレーバーという人物の提唱で「子供の庭」のような施設ができ、ベルリン、ハンブルクなどの工場地帯にあっという間に広がっていきました。野菜収穫以上に都市生活発展途上での生活環境にクラインガルテンの発達はあったと捉えるところ、さすが環境都市フライブルクですね、この町にはシュレーバーという名前を持つガルテンもあり最大規模です。お年寄りはクラインガルテンではなくむしろシュレーバーガルテンと認識しています。2004年にフライブルクのクラインガルテン協会設立50周年でした。その時の数値で114ヘクタール(サッカー場100個分)の面積をガルテンに使用しています。(現在は増えていると思います)

Commented by うお at 2010-04-20 08:29 x
M野さん 続きです

一つのガルテン面積は100平米から200平米(小さいのも、さらに大きいのもある)協会入会費16ユーロ(2000円)、土地使用量は100平米当たり年に16ユーロ。

ガルテン利用の規定は細かく色々ありますが、個々のガルテン面積のうち1/3は利用スペース(野菜などの毎年収穫するものを植える)1/3は休日に休む場所として。1/3は花壇や果樹のスペースと一応決められていますから、農業しないで卓球場にしちゃうというわけにはいきません。この利用規定に市の緑化政策の意図が判りますね。

戦中、戦後は食料の自給が最大目的になったでしょう。(オイラーのルッドの話にも出てきました)また戦後住宅難の時はガルテン内の居住も許可されたそうです。現在は勿論駄目です。

以上ガルテンの話からまたその国の事情が見えてきます。イギリスの発展、日本の状況、興味深く読みました。



Commented by M野 at 2010-04-21 23:07 x
ドイツもそうでしたか。産業革命は深刻な貧富の差を生み出したのですが、イギリスを上回る勢いで重工業化したドイツでもそうなのかと思いました。ただイギリスが政策として行ったのに対して、ドイツでは市民運動として始まったところに面白さを感じます。ソ連の例はよくわからないのですが、もしかすると同質なのかもしれません。もちろん連邦に貢献した人への特権だったようですが。
イギリスの市民農園では規制がかなり緩いようです。オーナメント置き放題で、100%ガーデンといった例もあるようです。
Commented by うお at 2010-04-22 06:55 x
M野さん
産業革命によって、ヨーロッパ諸国は植民地を巻き込んで、社会問題が発生し、社会学者も登場しますね。ドイツではシュタイナーなどもその辺に関わってきます。

先の返信でガルテンには樹木も植えなければならないと書き、「ほんとかな?」と近所のガルテンを観察したところ(20年同じ人・家族が世話している庭が多い)ベリー類のような潅木だけでなく、さくらんぼ、さくら、種類は判らない木など、本当に植えられていました。菜園のみの庭がちらりあるくらいです。そうなるとやはり長い年月の中で、家族の次世代が受け継いで世話するのがよい方法ですね。

この庭の形式の雛形は20世紀初頭までの「農家の庭」にあるようです。菜園と果樹と人の動線となる通路を機能的に配置するところに「農家の庭」の美意識があるようです。イギリスのガーデニングと違うところでしょう。日本で流行したガーデニングはイギリス渡来ですね。
ソ連の庭?もしかしたら旧東ドイツから探せるかもしれません。
by kokouozumi | 2010-04-15 02:10 | Comments(11)

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