人気ブログランキング | 話題のタグを見る

今週のニュース

今週耳にしたニュース
3月29日
欧州連合委員会は、キンダーポルノグラフィーWebサイトの封鎖を連合諸国に義務付けたいと発表。

3月30日
ドイツ連邦政府はそれに対し、EU連合委員会のプランを阻止する意向を発表。

3月30日
スイス、ジュネーブ。CERN(セルン)のLHC(大型ハドロン衝突型加速器)内で、人類が見たことのないエネルギー衝突の実験に成功。ビックバンの謎にさらに近づく。

ダン・ブラウンの「天使と悪魔」を読むか、映画を見た人は、その中に出てくる反物質を研究しているセルンという研究所の名を覚えているでしょう。CERN(欧州合同素粒子原子核研究機構)はスイスのジュネーブ、フランスとの国境近くに位置し、映画の画面にもちらっと現れた世界最大の実験装置LHCがあり、それは宇宙のマシーンと呼ばれている。

ダン・ブラウンの小説で書かれていることや反物質とは何かについては、専門家の話にお任せしよう。物理学者とともに読む 「天使と悪魔」


無責任ながらごく簡単に言ってしまうと、セルンがLHCで究明しようとしているのは、宇宙が誕生した瞬間を人工的に再現することらしい。世界中の実験に関わる人々が瞬時に情報を知ることができるよう、インターネットの技術は1990年にセルンで構築された。

そのインターネットで20年後の今、誰でも、何でも、見られるようになった。

「キンダーポルノグラフィー、児童虐待の絵を見せることは、全くのところ意見の表明に値することではない。Webサイトユーザーはそのような絵をもしかしたら普通に見ていないだろうか?」EU内務委員会のスウェーデン代表が29日の発表に際して書いている。EU加盟諸国がそれぞれの国家法規として取り入れるべき22の違反行為には、ポルノグラフィーの所有や伝達も含まれる。ドイツ連邦警察では既に当該サイトをコンピューター上に保存することを禁じており、その結果2008年には約3800の違反物件が報告されたが、それらはプロバイダを介さず、電話やインターネットに通信されていた。

ドイツ連邦がEU委員会の提案に難色を示すのは、決してキンダーポルノグラフィーとの戦いに反対なのではなく、その案を導入すると、もはやインターネットの自由な使用はありえないという理由からでもある。この戦いにはさらに広く専門分野での討論が必要で、封鎖ではない解決策をEU議会に提出したい、との意向である。

現在、世界中の多くの団体が、同様の問題と戦っていると思うが、この2月の冬季オリンピックを前にして、スウェーデン、シルヴィア王妃の記事が目に付いた。
鉄鋼王であるドイツ人の父とスペイン人の母の間に生まれ(ハイデルベルク)、4歳のから10年間父親の仕事のためブラジルに住んだ。ドイツに戻り語学と通訳を学び、手話を含めて7ヶ国語を習得した。1972年あのミュンヘンオリンピックでコンパニオンを務めた際に観戦に来ていたスウェーデン王子(現在の国王)と出会う・・。
という経歴のシルビア王妃は、1999年に世界子供基金を設立している。きっかけはキンダーポルノグラフィーに対する憂慮だったという。当時はどの国にもそれに対する規制が無かったし、むしろ国としてそのテーマを出すことがタブー視されていた。1996年、第一回の「児童の性的搾取に反対する世界会議」がストックホルムで開催された。
第二回は2000年の横浜、2008年にリオで、と会議は続けられている。

シルビア王妃の基金は、その世界会議に基づく公的な団体ではなく、あくまでも個人の寄付によって運営されている。「社会の辺境に生きる子供達(ストリートキンダー)とキンダーポルノグラフィーの関連を知り、そのような社会のためにと寄付してくださる個人のお金を、私は責任を持って使う必要がある」スウェーデンの基金事務所では18人のスタッフが100件以上のプロジェクトをこなしている。ブラジルの貧しい親が子供を幹線道路に立たせる。子供達への奨学金と運送会社へのキャンペーンをおこなった。ロシアでは孤児やストリートキンダーを保護する警察官に対し、心理学の専門教育や子供達を取り調べる部屋の改造をおこなった。インタヴューでプロジェクトの内容を具体的に説明するところは、王妃というよりジャーナリストのようだ。どのような状況の子供達にも権利があるという、一個人の主張をストレートに話す。

シルビア王妃は、「焼けた鉄に注ぐ一滴の水のような子供基金は、直ぐに役目を終えるだろうと考えていたが、10年を経過し、20年目はやることが無いなんて、スタッフの誰も想像していない。」

セルンで実践的な研究が始まって20年、宇宙誕生の謎にどんどん近づいているという。
人間の問題、善・悪をクラッシュさせて新エネルギーを生み出すわけにはいかない・・・




今週のニュース_d0132988_6554694.jpg

Commented by 河西文彦 at 2010-04-03 12:22 x
その昔「浜の真砂と五右衛門が歌に残せし、、」この世に悪の無くなることは無い。どんなに 法律で規制しようと!それを言い出せば 無力感に囚われるけれど、自由と言うことは言い換えれば 言いたい放題 やりたい放題にも繋がる。批判を覚悟で言えば、この世(自然界)は やはり弱肉強食 なのかも、悪魔も神のうちと言われるし。ビッグバンを解明して どうするのですかね?
Commented by M野 at 2010-04-03 23:04 x
知とはなにか。この命題に明解な答えを持っている人間はいないでしょう。でも人は答えをもっているかも知れません。
それでは知はどのような表現で、表れてしまうものでしょうか?
それは知かもしれません。もしかすると先走って痴かも知れません。ヨーロッパ的な知性は、そこを残す努力をしているなにかを探していると考えてしまうことがあります。
悩むこと、でしょうか。
ドイツでは、アウシュビッツの嘘、法での運用と憲法での自由な表現の保証の問題があるようです。日本でも法になっていないが自主規制という形で憲法を凌駕する規制を出版社はしています。なぜこんなことになったのか。それは敗戦だけじゃ無い。
次を考えなければ。
物理的なエネルギーは加速度計から幾らでも(実際にできるエネルギーの何倍もかけてなのだが)作れる。でも装置を作るのは、人間の汗だ。以外と誰もしりません。
キンダーポルノについては、やはり貧富の問題なのでしょうか。
Commented by 河西文彦 at 2010-04-04 13:03 x
1776年マイヤーアムシェルド・ロスチャイルドの財政支援のもとに、インゴルシュタット大学の法学部長アサム・ヴァイスハウプト教授がイルミナテイと言う秘密結社を創設。イルミナテイの目的は、知的能力を実証された人々が世界を治める「世界単一政府」を生み出すことと言われています。
昔のインゴルシュタットはフランケンシュタインを生み出したり錬金術が盛んだったり、なかなか 興味深い町だったのです。
Commented by うお at 2010-04-05 04:29 x
河西さん
今週は制作の仕事が山済みで、ひたすらラジオを聴きながら12時間労働を繰り返し、一山越えたところでついに風邪につかまりました。しかし一晩で直しました。河西さんも仕事を終えての帰り道、夜は思いがけない寒さですから、くれぐれも気をつけてくださいね。

昔の子供達(私たちのことですが)、誰かがお兄ちゃんが平凡パンチを持っていると言うと、放課後にクラス中の男の子がその家に集合!今では笑い話になってしまいますが、現在のFBIからBKA(ドイツ連邦犯罪局)が追いかけるキンダーポルノは笑えないですね。いまやメディアの主流になりつつあるインターネット、今後どうなっていくのか興味深くもあります。
Commented by うお at 2010-04-05 05:25 x
M野さん
日本でも同様な問題が話題になっているとのことで、いくつかのニュースサイトを見ました。「児童の性的搾取に反対する世界会議」に参加し、世界の中での日本の立場を目の当たりにし、なんとかしなければと、真剣にこの問題と取り組んでいる人々の発言力が弱いことに、日本の中で発言することの、いかに紆余曲折があるかを感じました。たとえば「児童虐待の絵を見せることは、全くのところ意見の表明に値することではない」と言い切っても、多くの反論が出てきそうですね。

「児童虐待」とピントを絞り、その犠牲者になりやすいのが、保護者を持たない子供達で、それは貧困の中にある状況かもしれません。

「アウシュビッツの嘘」に関して、私はむしろ日本の雑誌での経緯は覚えていますが、ドイツでどのように取り沙汰されているかには無知です。言論・表現の自由ということでしょうか?

加速度計で?汗して?エネルギー??セルンの人も知らない?
Commented by うお at 2010-04-05 05:39 x
河西さん
再び。インゴルシュタットにはそのような歴史もあるのですか。私の大家さん(80歳を過ぎた方)ぐらいの年配だと、ロスチャイルドの作った綺麗なあの町は・・などと表現しますが、現在では町の歴史にそのような記述を見なくなりましたね。
Commented by M野 at 2010-04-05 20:19 x
アウシュビッツの嘘法ですが、第21次刑法改正法で194条を中心とした法ですね。ここではナチス犯罪を正当化するような事をした場合自動的に侮辱罪になるということです。この侮辱というのがどうも範囲が広すぎるようなのですが、比較的厳正に守られている様です。1994年に改正され、民衆扇動罪も適用されるようになったようです。これは極右対策もあった様です。
ネオナチ以外は知らない法だと思います。
Commented by M野 at 2010-04-05 20:32 x
続きです
日本での表現の自由について出版社がわには大変複雑な事情が有ります。昭和以前は日本の出版社は、かなりいい加減な報道をして売り上げ合戦をしていたのですが、識字率・経済の向上とあいまって、昭和からうなぎ上りで売り上げを増加させてきました。そこに戦争で経済統制が始まると、紙不足が起きました。そこでたしかに検閲はあったのですが、ほとんどの出版社が紙欲しさに軍におもねる結果と成りました。ところが当時の出版社の社員は大卒ばっかり。軍におもねることは彼等のプライドをそうとう傷つけたのです。これが戦後反転します。表現の自由を憲法で保証されたのです。これを金科玉条としているのですが、その後何が起きたかといえば表現の制限の歴史です。おかげで日本のエロ小説は、もしかすると日本語表現の最高峰に達しているかも知れません。
Commented by M野 at 2010-04-05 21:01 x
すいません。長居しています。
マンガでは、永井豪の「ハレンチ学園」を巡る問題からバッシングが始まり、宮崎事件で燃え上がり(じつはこの事件で問題になったエロビデオの山とロリコンマンガの山は、部屋に入ったカメラマンが並べ直したといわれています。ねつ造の疑いが有る話です。あったのは事実ですが)、マルコポーロ事件も有り(その編集長がバカ駄ッたとしか思えないのですが)、出版社は譲歩を重ねて自主規制を重ねてきたのです。そんなねじれが有る中、マンガやアニメの非存在少年少女のエロを取り締まる東京都の条例案に、今日本では沸騰している感じが有ります。リアルな児童のポルノは間違いですが、エロなくして表現ってどこまで存在出来るのかな。その幅について、両極端に意見が分かれて迷走しているように思われます。
この件は更にねじれています。永井豪の「ハレンチ学園」問題ですが、PTAから始まっているんですよ。「母」から起きているのですよ。多分母性原理主義のようなものだと。
Commented by M野 at 2010-04-05 21:02 x
追加
ああすいません。可速度計は間違いでした。加速機です。原子やイオンの原子を磁力を使ってコントロールしながらすごいスピードで対象にぶつけて反応を見るものなのですが、とても巨大です。反物質はその中で作れるようになった程度です。どの程度のエネルギーが必要かといえば、アインシュタインの公式E=MCで計算してみて下さい。Eはエネルギー、Mは物質の質量、Cは光速です。ところでCって二乗だったかな。
Commented by tomato at 2010-04-05 23:05 x
「性」に限ったことではないけど
異常報道と表現の自由とはいつも争論になりますね。
ただ、いつも欠落しているなあ、と思うのは、
対象となるものの立場や人権なんですね。
これらを蚊帳の外に置いて議論がどんどん進んでいく。
キンダーポルノでは、彼女(彼)なんて物を発することもできない「物」扱いされている。
悲しいことですね・・・・
Commented by うお at 2010-04-06 06:18 x
M野さん
ありがとうございます。日本の出版会が表現の自由を保証され、そこから規制の歴史に流れていったこと良くわかりました。 
ドイツでもいわゆる有害な書籍の連邦審議会が1954年、アデナウア政権下で発足していますが、そこで有害図書としてリストアップされたものは青少年(18歳未満)への提供を禁止。さらに青少年に有害な図書の連邦審議会が1997年まで(有害図書法によって)本のリストを官報に提示してきましたが、1997年から有害な文書およびメディアコンテンツ審査会と名称を変え、そうなってからはURLを持つテレメディアのリストは非公開となりました。この審議会で現在まで審議の対象としている中に、刑法に定められる「特定の集団へのぞう悪を煽動するもの、ナチス犯罪を賞賛しまたはナチス犯罪の存在自体を否定するもの」が含まれています。
しかし強制収容所の実態を伝えるものも、出版されるまで長い年月が必要で、歴史家が雪解けの時期という60年代中頃になって、やっと出版を公言できるようになったものの、イスラエルのアラブ民族攻撃を刺激するものとして拒否され、70年代後半やっと・・・ということが多かったようです。
Commented by うお at 2010-04-06 06:26 x
M野さん
東京都条例に関する騒動も、先の出版会の説明から聞くと、判りやすいです。まず、よく読んでみます。
Commented by うお at 2010-04-06 07:28 x
Tomato さん
シルヴィア王妃はその人権のために責任を持って基金を使おうとしている。また違反報告を追う警察は犠牲者にコンタクトする必要もあって、そのとき犠牲者が初めてメディアに流されていたことを知る場合もあり、どのように接するべきか難しい。など・・何が問題なのか、ですね。

東京は桜満開ですね。
Commented by M野 at 2010-04-06 21:59 x
ひょうたんからこま。2008年のリオデジャネイロでの児童の性的搾取に反対する世界会議で、アニメやマンガまで規制するべきだ、との流れになったのがこれらの件の理由の様です。
別の事を調べていたら出てきました。
ただリオの会議では、慎重派の団体が参加出来なかったので、一方的な方向に進んだ様です。
日本そのものは、児童ポルノ法改正を検討しているみたいですが、尖っている東京都がその流れを汲んで更に過激な条例を作ろうとしているのが、事実の様です。ドイツが拒否しているのは自身の検閲制度の上での態度なのでしょうか。
2002年の横浜での会議の資料が、外務省に有ります。実態についてはかなり充実した資料が有りました。読んだだけで暗くなるないようですが、表現弾圧派の気持ちがよく解ります。
Commented by うお at 2010-04-07 06:54 x
M野さん

日本のニュースソースを見て、私も当該の世界会議と東京都条例は全く別の話と初め判断していました。
ドイツがEU連合委員会の提案を阻止する方針なのは、コンピューターテクニック上非常に難しいということです。それからさらに捜査も必要なので、そうなるとプロバイダからすり抜けた物件を探して個々のコンピューターにも監視の目が行き、自由使用の場はもはやなくなるということです。(すいません、この辺は私の文章のパズルのような表現で伝えられませんでしたね)インターネット上のキンダーポルノ封鎖は効果的な方法ではないのに、利用者の信頼感を傷つける心配があるのではという、懸念です。
コミック等の扱いについてはどうかな?わかりません。

まずは質問のみにお答えして。
Commented by tarutaru953 at 2010-04-10 06:56
日本でも児童ポルノの実態がどのくらい酷いものなのか、断片的なニュースで耳にした程度で一般人として無関心であることが結果的に病巣を拡げることになっているのでしょうか。ビッグバンを実験して見せる程の知能を持った人間はそれでもいったい馬鹿なのか利口なのか?善か悪かっていう事ではいつも微妙な気持にさせられますね。子供達の無邪気な顔を見ているとそれでもやっぱり善だろうと思います。何処から人間は加害者になり被害者になっていくのでしょうね。やっぱり愚かな人間は何ひとつ克服してないのでしょうか。
Commented by 河西文彦 at 2010-04-10 12:41 x
加害者 被害者 ともに 家族が事件後社会から阻害されているとのニュースを見ました、(いじめ)の心境なんでしょうか?ネットに見られる様に自分は 姿を見せずに 言いたい放題!この現象は 日本人だけとは思いませんが人間の 弱さ  悪 を 見せ付けられる気がします。サイレントマジョりテイで居てくれるうちは良いのですが、一歩間違うと 悲惨ないじめとなります。娼婦に石を投げつけた 群集心理かもしれません、天使も悪魔 も居るのが この世 とは言え  やり切れません。
Commented by M野 at 2010-04-10 20:07 x
2002年の外務省資料にあたって下さい。
本質的に悲惨な内容です。キンダーポルノの巨大な市場が有るから、なのです。ここの撲滅が重要で、表現の自由とは本質的に違います。なぜならこの市場は更にアンダーグランドに潜り込むだけで、表現の規制ではおさまらなくなっているのです。
それを法整備で上流を押さえるだけはどうなのか、なにかどんどん世界が狭く重苦しくなっているように感じるのは、私だけでしょうか。
Commented by うお at 2010-04-11 07:18 x
Taruさん
最先端ニュースの中に、両極端な明と暗が潜んでいること、人間の歴史の中で延々と続いてきているらしいです。
知らなくてもいいのかもしれません。むしろ断片的な判断で発言することは、この問題のなにが問題かを薄めてしまうことにもなりかねないです。しかしどのような出発であれ、発言され、一方的な解決策に人々が殺到して、そこからさらに本質的なものを選択してきたのも人間の歴史ではないかしら。
美術系で自分の趣味を追いかけてきた人間の一人に過ぎない自分をよく知っていますが、世の中の美しいものへの関心は、時に正反対なものを発信する気持ちにさせられるこのごろです。
Commented by うお at 2010-04-11 07:42 x
河西さん
ある事件の加害者と被害者について、昨年の学校襲撃事件の際でしたが、警察学校の犯罪心理学担当者の話で忘れられないのが、「加害者には1000もの言い訳が残されているが、被害者にはたった一度の事件の事実しかない・・」です。
しかし当局はその過去の犯罪者でも更生が可能であれば、また世の中で生きていく手段を懸命に用意する姿勢です。世論の判断の誤りは怖いですね。
Commented by うお at 2010-04-11 08:16 x
M野さん
社会の問題をきちんと把握する・・よりも(この問題でもある意識の麻痺が一要素と思いますが)意識の麻痺が拡大していることを感じます。たとえば携帯の使用も、初めは電車内では他の人の迷惑にならないよう・・が当然だったのに、今では座席シートをプライベートの事務所と勘違いして、声高に商売の話を展開している人、電車に乗ってから降りるまで、会話を続けている若者。ちょっとした光景ですが恐ろしいです。
今回の話でもM野さんが言うように表現の自由とは別の、重苦しい状況を見ないわけにはいきませんでした。

古い映画になりますが、シネマパラダイスで映画館の映写技師アルフレードがトトに残した、検閲でカットされたキスシーンをつなぎ合わせたフィルム。トトと一緒に涙を流してみたエロス。女性としてはそのような思い出がエロスの表現として残るのです。
そのような映像を忘れずに表現、発言のおおらかさを諦めたくは無いのです。
Commented by tarutaru953 at 2010-04-12 02:05
子供の人権問題。日本では幼児、児童虐待の問題が国内のショッキングで深刻なニュースとして目につきます。 それにしてもヨーロッパの市場に出回る児童ポルノの多くが日本のものらしい事が気になります。それを知ってびっくりしました。ここにメスを入れることが急務じゃないかな。
Commented by うお at 2010-04-12 07:49 x
Taruさん
外務省の資料を読まれましたか。第一回のストックホルム会議から、日本の状況はかなり批判を浴びているようです。外国から発信されたサイトはドイツなりヨーロッパのプロバイダ規制でブロックできないため、それぞれの国でちゃんとしてよ、というのを日本の代表は聞いているし、資料も公開されているのです。が、先の東京都条例に関する、多くの意見交換のなかで、その元の部分が知られていないのではと、感じられました。

さらに心配なのは、現在の映像テクニックではアニメなどバーチャルな分野でも有害なポルノが制作可能、さらにコミック・・・と本来は自由であるはずの場所が、M野さんの言うように狭くなってしまいそうです。

そんなものは見たくも無いと、単純にそういう人々だけの世の中になるといいですね。
Commented by tarutaru953 at 2010-04-12 11:39
その外務省資料にたどりつけませんでした。折を見てまた調べてみます。余談ですがネットで画像検索したらご指摘の画像らしきものが結構フィットしてきました。びっくりです。

>そんなものは見たくも無いと、単純にそういう人々だけの世の中になるといいですね。

それはまずありえないでしょうね。単純な人間ばかりじゃないですからね。というよりもエロスは人間から切り離せないもの。芸術や表現からもね。だからただ単純に法律やシステムで規制しても人間自体が美と醜、善と悪の矛盾した生き物である以上どれだけの効果が期待できるかです。法律を解釈するのも人間ですからね。ゆがめられた見解も登場してくるのが関の山だと思いますが。議論の分かれるところでしょう。
一方で倫理、教育、貧困格差など底流にある問題をバランスよく解消していかないと窮屈な世の中になってしまうかもしれませんよね。
生物進化論的には男がおっぱいが好きだったりするのは馬鹿な?
単純な人間でないと社会が騒乱状態になるからなんだという説がありますね。利口すぎるのはよくないかもね。猫こそ平和に生きていますよ。猫にビックバンは関係ない。猫にビックバン?(スモールバン=小判) 
Commented by M野 at 2010-04-12 19:08 x
児童の性的搾取に反対する世界会議、で検索してみて下さい。三日前に見つけたのでまだ有るでしょう。2回目の横浜会議が載っています。実態報告のところが凄いです。
インターネットで世界を跨いで、犯罪が行われている実態がよくわかります。
ただ犯罪が露見した人たちで、自殺者が多いのが気になります。
Commented by tarutaru953 at 2010-04-12 20:33
M野さん、ご親切にありがとうございます。
Commented by tarutaru953 at 2010-04-13 00:11
<児童の性的搾取に反対する世界会議、で検索してみて下さい。
M野さん、うおちゃん検索してサイトざっと閲覧してきました。
根は相当深いのだということ深刻だということ、よくわかります。ネットビジネスはやはり脅威ですね。
悪意のない一般人の一人として(であっても)一時でも自分が加害者側にいるのか、被害者側にいるのか考えてみる機会にもなりました。
とくに表現の自由を掲げる仕事についている者としてかな。
ニュースを見る時にその背景や自分とのかかわりを感じていたいと思っています。メディア自身がおかれている立場も読みながらね。しかし重苦しさを感じても世の中を一人で背負って立つわけには行かないし、無力感は付きまとうけど評論家モドキや傍観者にはなりたくないと思っています。ハートで感じたいよね。
Commented by 河西文彦 at 2010-04-13 00:33 x
ほんまもん の尼さんのモデルと言われる人の本を読みました、9歳で仏門に入った彼女は30歳の頃道ならぬ恋に落ちます。瀬戸内寂聴 は出家する前に奔放な恋をします。人間 (性)は避けて生きられないと思います。大げさに思えた 童貞の頃、この年になると そんなに 特別なものでも無いと (も)思えます。いくら表現の自由でも 子どもを性の対象は  なんとも 困ります、同じ日本人として、じゃ  どこまで規制検閲するのか?? 正直 分かりません。 よく言うでしょう、言って良いこと いけないこと っテ、これは  自分で判断しないと。
Commented by うお at 2010-04-13 06:59 x
Taruさん、M野さん、河西さん
遅くなって自分のブログを見ています。M野さんありがとう。
Taruさん、そう表現に関わる人間として、その時代として何が残されていくか気になるところです。河西さん、自分の判断が多くのその時の意見に流されてしまっては、時代の救いようが無いですね。

今日は遅くなってしまいました。また日を改めて皆さまに返信します。いえ義務感からではなく、やっぱりちゃんとお話したいので。
Commented by うお at 2010-04-14 06:10 x
Taruさん
いまやインターネット通りをパトロールする時代なんですね。
冗談はともかく、昔は多くのニュースや事件がこの町のことではない・・外国のこと・・と、フィルターにかけることができたかもしれません。それに対して私が2日間に聴いたニュースで表現したことは、世界中を瞬時に駆け抜ける重苦しい存在を伝えたかもしれません。しかし一般人の私たちは見放されているわけではなく、知らないところで多くの戦いがあることもわかりました。外務省の資料もかなりの経費をかけて作成されたとのこと。EU連合委員会でもブロックや捜査の費用を用意するつもりでの提案でした。

私の周りという小さな付き合いの中でも、ドイツの子供達に日本のコミックは大人気と聞こえてきます。そこから日本語を習い始めたとか、日本に行くのが夢だとか・・。

徹底したネガティブな実態を知ると、たとえば表現の自由が無くなる心配より、若者の流行や夢を健康なものとして押し上げる表現の自由であった欲しいと、月並みですが願ってしまいます。
このテーマにお付き合いいただきありがとう。
Commented by うお at 2010-04-14 06:49 x
M野さん
今回もきっと目を白黒させながら、私の不備な発信をフォローしていただき、ありがとう。

EUプランに対するドイツの反応を、あまりにも一本調子に伝えてしまいましたが、ドイツ子供救援組織からは、ドイツの法の元にある検出方法は警察や弁護士の人員不足が問題だから、ブロック案に賛成という意見もあります。

Commented by うお at 2010-04-14 06:56 x
河西さん
その口調を聞いていると、なんだか私が怒られているようです。昔は・・落語の世界では、町内会にそういった長老がいて、みんなわからないことを聞きに行って、納得して帰ってくる。その中でトンチンカンなことが起こって、笑っておしまいになるのですが・・・。
Commented by M野 at 2010-04-16 00:01 x
いやいやドイツ事情はおもしろいですよ。
ところで、我が家の庭に生えている熊ニンニクでしたっけか、ベアバウ餃子のレシピをぜひ。季節ですから。
Commented by うお at 2010-04-16 06:21 x
M野さん
今回はドイツからのいきなり発信にM野さんの日本出版会事情というダブル効果で、もしかしたら私がもっとも勉強させてもらいました。

熊大蒜(または行者ニンニクまたは熊にら)の餃子レシピ!3年待たずにそこまで群生しましたか。

普通の餃子には白菜、ネギ、にらと大体3種の野菜が入りますね。そのどの野菜の代わりに熊大蒜を使うかが問題なのですが、個人の自由でもあります。

一度2,3歳の小さな子とその両親が、この季節にやってきて、ベアラウホを摘んで、ひき肉と100%ベアラウホだけの餃子を楽しく作ったのですが、食べる段になってお父さんが一口ほおばるなり「これは子供には無理だ!」そりゃそうですね、大蒜100%の味ですから。ですから普通の餃子レシピから、にらかネギのまたは両者の代わりに入れるのをお勧めします。白菜はさっとお湯を通して水切りしますが、ベアラウホは生で大丈夫。

私は焼き餃子、上手に焼けたことがありません。
by kokouozumi | 2010-04-03 07:01 | Comments(35)

eine Notiz


by kokouozumi