人気ブログランキング |

昨日・今日 去年から今年






29日御用納め、30日大掃除・・
といきたいところでしたが、昨日の大晦日まで急ぎの仕事があり
年越しそばの用意もおせち料理を作る間もなく
シルベスタの夜はチーズフォンディユと映画会








d0132988_05150403.jpg

なぜかロシアのシャンペンが来ました
ちょっと甘口です
ご近所の日本人夫婦からの差し入れいろいろの一つ
その旦那様は映画通(お宅ともいう)で

2018年大晦日野為に選んでくださった映画は
監督 ビリー・ワイルダー
主演 シェリー・マクレーン と  ジャック・レモン
この3者のコンビによる2作
1960年の 『アパートの鍵貸します』The apartments
1963年の『あなただけ今晩は』Irma la Douce
古い映画では、その時代に登場してくる生活用品だけでもも楽しめます





d0132988_05161068.jpg


それから今日はご近所の方(日本人)と
磁器土の話
その方の仕事する会社で扱う素材も土です
同じ土の事を話しているのに
企業人の言葉になると
出てくる単語が全然違います
土の話で今年をスタートできて嬉しいです。





# by kokouozumi | 2019-01-02 05:47 | 人々 | Comments(0)

2019年に

こちらは2019年1月1日午前2時44分です、。



今年も宜しくお願いいたします




d0132988_10382148.jpg

d0132988_10395438.jpg
d0132988_10412784.jpg


# by kokouozumi | 2019-01-01 10:46 | 人々 | Comments(0)

屋根付きの中庭が嬉しい秋









d0132988_06275621.jpg




d0132988_06324704.jpg

せっせとストーブ用の薪を準備しているこの頃ですが、その作業をしている中庭の屋根がとても有難いです。


d0132988_06384417.jpg
あ~~でもこの写真では、中庭の屋根がどのような感じか良く分かりませんね。
夏にはここは洗濯干し場にもなります。
にわか雨や取り込み忘れを全く心配することのない
とても神経に優しい場所です。

この家に住み始めてちょうど5年になりますが
この屋根付き中庭を
存分に利用して、何かをした覚えはないのですが
ひと冬の薪を安心して置いている場所としての利用度を考えれば
他に何も、取り立てて何にも利用しないとしても
十分存在価値のある場所です。

ある場所に住み
そこでどのような日常があるのか
伝えることは、とても難しいなあと思いつ









# by kokouozumi | 2018-10-18 06:52 | | Comments(2)

メロン











d0132988_04595382.jpg
どんどん薪割りしている時に、庭では・・・


d0132988_05014142.jpg
庭ではメロンが育っています。


d0132988_05041308.jpg

もう10月なので、毎朝「この緑の二つは無事に熟してくれるかな?」と眺めています。

既に冬の仕事、起きたらストーブを掃除して、灰を捨てに外へ出て
帰りにその日の薪を持って家に入るということが始まって
メロンの色が少し変わっていないかと気にすることが、
この毎朝外に出る日課に加わることになるとは。

ところでメロンの種は4つ植えました。
8月に3個収穫しましたから、今年は計6個育ちました。
と、いっても今年初めて試みたのでした。











# by kokouozumi | 2018-10-05 05:57 | | Comments(0)

2018年は既に冬の準備が始まっています











9月に入ってから冬の準備が着々と進んでいます。
薪の調達方法は、ホビー木こりさんから購入すること2年、その後の3年間は
近くのホームセンターで配送付きのを入手
そして今年は!なんと貰いました!!







d0132988_06262493.jpg



d0132988_06270784.jpg











# by kokouozumi | 2018-10-01 06:40 | | Comments(2)

2017 年 晩夏









シュバルツバルトのほぼ中央に位置する町で、毎年このころに開催される陶芸祭を見学するため久々にフライブルクを拠点に何日か過ごしました。陶芸祭見学の後はこれもかなり久しぶりにバーセルまで足を延ばし、二つの美術館を訪れました。
かつてフライブルクに住んでいた頃、良く訪れた場所を巡り歩いたわけですが、バーセルからの戻り道、なんだかあんまり懐かしくも、満足もしていない自分に気づいてしまいます。
違う町で重ねてきた年月のせいなのか、陶芸祭でもバーセルの美術館でも、何か過去を探っているだけのような、今みている時点で楽しんでいないような感じです。何のためにわざわざやってきたのかなあ。
晩夏とはいえまだ陽は長く、夕方はフライブルクの街で知っている場所へと散歩に出てしまう事になります。それで最後は夕食のためにどこかのレストランに入ろうと思っていたのですが、フライブルク滞在を満喫しているとも言えない中途半端な気持ちで、さほど空腹でもなく、こんな時は超中途半端なもの、例えばポンフリ(フライドポテト)、中途半端な気持ちにポンフリといういい加減な言葉が良く似合うというわけで、ポンフリにワインという取り合わせが可能な場所と言ったら、やっぱりあそこです!!ハーモニーのレストラン。ハーモニーは映画館の事ですが、映画を観る前か後に立ち寄るレストランでは、軽くポンフリに一杯が許されるのでは、と勝手な解釈ですが。
・・というわけでハーモニーのレストランをどんどこ奥に入り込んでみたら、ちょうどサッカーの試合を大画面でやっていました。こんなのをぼんやり眺めていれば一人客の手持ち無沙汰がごまかせるな、ということで大画面スクリーンが良く見える場所に座りました。反対側には若い女性がやはり一人で熱心にサッカーを見ています。良し仲間がいるぞ!が、しかし数分後、彼女には仲間がぞろぞろ現れました。しかも席を移動してスクリーンのど真ん中、つまり私のすぐ横にその学生と思しき団体は陣取ったのです。何ですかこの団体は??映画研究会、これか何か話題の映画を観ようという魂胆ですか?手持無沙汰にそんな詮索をしていると、私の前に、僕の席はここです!という感じですたすたやってきた人が座る。とにかく暇だからそんな観察をしているうちにサッカーの試合は終わってしまって、お~~なんとタートオルト(Tatort)が始まりました。日本のテレビ番組の何に例えたらいいのかとっさにわかりませんがドイツでは40年以上続いている番組です。あれっ、団体若者たちもすたすたやってきた方も、なんだかスクリーンを見つめる感じが半端ではないぞ。素早くオーダーを済ませ、熱心にテレビを観る体制になっています。
「えっ、ここ映画館ですけど、テレビを観てていいのですか。いや私もタートオルトはこれまで正式に見たことが無かったので・・みてしまおうかな・・」

映画館レストランで、テレビを観る人々がそんな風に編成されてしまったわけです。
タートオルト=事件現場という番組なのですが、初めて熱心に見てしまったら、なかなかひねりあり複数事情が交差したりの一筋縄ではいかないストーリー展開でした。そして1時間の放映が終わると、学生グループも一人の観客も、私も、フ~~と言ってレストランを後にする具合で、ほんとにみんな、映画館でテレビを観た夕べになったのでした。

何かこの出来事で、私は久々のフライブルク滞在に満足することが出来たのでした。


d0132988_05362610.jpg

ハーモニー



d0132988_05370733.jpg
みんなでテレビ鑑賞





d0132988_05380417.jpg
フライブルク旧市街はなんと言っても市電の線路が・・






d0132988_05382882.jpg
そして・・












# by kokouozumi | 2017-09-11 06:11 | 人々 | Comments(2)

路上にて





土曜日には多くの大道芸人たちが並ぶこと、シュトゥットガルトの中央駅から王宮広場まで伸びるメインストリートでも例外ではなく、その中で最も多くの観客が取り囲み、それゆえ最も広い場所を確保して技を見せているのはTruCruチーム。

2007年にシュトゥットガルトで結成されたTruCruはブレイクダンスの5世代目ということ。現在のメンバーは、大学生、写真アーティスト、体育専門学校出身者、鋳物職人、バレーダンサーと本業は多岐にわたっている。次の映像から誰がどの職業人かを探ってみるのも一興かも。







TruCru 5世代目という数え方は、1970年代ニューヨークに発生したストリートダンサーたちを一世代目としているのだろう。
そのいわゆるヒップホップ初代のブームがアメリカで沈滞しつつある80年初頭、ドイツメディアにブレイクダンサーの映像が突如流れ込むことになった。1981年、レーガン政権が始まり自由主義経済政策の一環として、社会保障費削減がアメリカで実施されたことは、ドイツ内で非常に関心を持たれたメディアテーマで、連日のようにテレビ報道されていた。この政策によるアフロアメリカン(アフリカ黒人系アメリカ人)やヒスパニック系移民たちへの影響はいかに、というのが報道の要だったので、ニュースの背景には必然的にニューヨーク・ブロンクスの情景が映し出され、そこにあったのが三大ヒップホップシーン、落書き、ラップ、そしてブレイクダンスだった。(音楽性としてDJテクニックが4つ目の要素として組み込まれている。)ニューヨーク・ブロンクスの路上に出現した彼らの目指していたものは、ラップのようなリズムと言葉遊びを肉体で表現すること。体の形、足の上げ方、手の振り方にも記号的な意味があったそうだ。ニューヨークの初代ヒップホップはブラックな文化を根源にしながら、トゥシューズも劇場も、キャンバスもアトリエも、楽器もスタジオも、さらに武器もない人々が、自分の肉体や声、公共の壁を使ってぎりぎり勝負に出た結果だった。

この情景に目を奪われた世代がヨーロッパ・・多分世界中で生まれたヒップホップ2世という事になるらしい。

1990年代になると、ヒップホップは単なる各都市の風景的な装いにとどまらず、落書き、ラップ、ブレイクダンスのそれぞれの分野から傑出した存在がイコンのように浮かび上がってきた。特に落書きがすごいことになり、バンクシ―(イギリス)、キース・へリング、バスキア(イギリス)などの落書きを、多くの美術館が競って展示するようになった。芸術という事になってしまった彼らの作品は、現在でも画商たちにとって、時には億の単位を生み出す商品であり続けている。






d0132988_6572776.jpg

バンクシ―作品 




d0132988_743266.png

キース・へリング作品



d0132988_755356.jpg

バスキア作品





ブレイクダンスの世界でも世界大会、世界チャンピオン、世界セッションという催しが次々発生した。現在のブレイクダンス5世達から選ばれる世界チャンピオンクルー(Crew=チーム)はもはやニューヨークとは関係なく、(ブレイクダンスなら韓国と現在は言われているそうだ。それにも関わらず!)なんとドイツのあるクルーがここ数年トップの座に座り続けている。しかもファイナルで対抗したのは、地図帳で確かめないとどこにあるかわからない国、アゼルバイジャンのクルー。そのメンバーはソロセッションの上位から3位までを占めるという強敵だったのだが、この技で勝ってしまったの?というドイツクルーの調子も是非見てほしい。この変容ぶりはもはやヒップホップではない?いや都市の文化、その地のアイデンティティーにかかわるものとしてヒップホップの流れを立派に受け継いでいる?












おまけ 左側がDDCクルー




・・
# by kokouozumi | 2016-09-04 07:10 | 人々 | Comments(0)

2016 夏





暫く、このメモ帳から遠ざかっていたので、言葉がなかなか出てこなくなった。無理もない・・つまりちょっと気になることを探す習慣からも遠ざかってしまっていたから。関心事がなければ言葉も生まれず、毎日は無関心な-としか思えないのだが-ニュースの氾濫をただ受け身に聞いている。だけど、そのような状況をあまり心地よいと思っていない自分も傍にいる。

自分の周りという環境があまりにもグローバル化されてしまったために、はっきりとしたことを言えなくなってしまったために、次々起こるテロ事件、飛行機事故、自然災害、だから世界中のどこにいても安全という事はもうありえないのよ・・といったような会話で、
日々の言葉を消費するのは嫌だな、という感覚。

だったら自分のために?どんな言葉を集めたいの?と、考えていたら思い出したシーン。
映画『8マイル』、エミネムがバスの中でメモしているシーン。彼が何をメモしているのかよくわからないのだが、カメラはバスの窓外に流れていく文字をことさら捉えていく。工場の名前、壁のいたずら書き、道路の方向指示、看板の文字、、ああそうか彼は目に映るすべての文字からライム(韻)を集めているのか、と想像させるシーン。実際にアメリカのドキュメンタリー番組『60分』の中でエミネムは、ライムをメモした多量の紙が入っている箱を出してきた。

有名になるのと同じ比率で非難も浴び続けるエミネム。『60分』の中でも、アメリカ中の、いや世界中の子供たちがあなたのスラングをまねしていることをどう思うかと質問されて、「躾は家庭でするもの。自分も娘の前では絶対汚い言葉を使わない。そういう事じゃない」と、答えていた。エミネㇺの真似をしたら、ひょっとしたら、国語力がアップするかもしれないと、大人は考えないだろうか。少なくとも辞書を見る習慣が身につくかもしれないのに。

『8マイル』よりもずっとずっと前のことだが、北欧の国際学校なるところで英語だけの授業を受ける体験をしたことがある。私が参加できるぐらいだから授業の内容はちょろかったといえるが、音楽の時間はずっとラップでこれには参った。国際学校だから世界中から学生が来ているわけで、ラップならアフリカ系黒人の得意技という事になっているが、その時アフリカ圏から参加していた学生は必ずしもそのノリではなかった。綿摘みをした祖先をもたないとダメか・・と思ってしまった。ましてやロシア人やスイス人それに日本人に何ができる。ひたすらアメリカ学生の背景で、ごまかしていた。

『8マイル』の主題歌はアカデミー賞を勝ち取ったが、どんな言葉を伝える?つまりメッセージ性の優れた例かもしれない。丁寧な日本語訳をアップしているバージョンを見つけた。私的に好きな『スタン』は言葉的には怖いけれど、オリジナルのダイドではなくエルトン・ジョンバージョンを加えて、2016の夏祭り!



















Eminem - Lose Yourself
上のスクリーン画面から、いずれ見れなくなった場合はこちらから


Eminem / Elton John - Stan










・・
# by kokouozumi | 2016-07-19 07:44 | Comments(2)

probe

probe













・・・
# by kokouozumi | 2016-07-11 05:09 | Comments(0)

キンダーランドとコルチャック先生 最終メモ







d0132988_6221191.jpg



*子供にもお金が必要、大人と同じように子供にもお金が必要だが、でも違うことのために・・・*(*は本からの抜粋)


ジャックは2台の自転車を購入していた。一台では校内での練習用にしかならないが、2台なら、乗れるようになった子が2人一緒に、休日のサイクリングを楽しむことが出来るから。その思惑通り、早速遠乗りに出た二人は、駅の駐輪場に止めた自転車を2台ともそっくり盗まれてしまった。

警察に届けてから2週間がたっても、自転車は見つからない。
1台の自転車はまだ支払いが終わっていなかったので、ジャックの購買部は9ドルの負債を抱えてしまった。ジャックは恐ろしい夢を見た。ネリーのお母さんが悲しそうな顔でネリーに『今日は食べるものが無いのよ。お金が戻ってこないから』と言っている。自転車の分割払いの期限を守るために、ネリーのお母さんから50セント借りていた。それからタフト氏が寝たきりのお母さんに『ジャックが破産したからもうコーヒーは買えない』と言っている。自転車屋のフェイ氏がジャックの家にやってきて『ジャックの宝箱はどこにある。お金が払えなければそれを持っていく』と・・・。
ジャックは朝起きるとすぐ、鏡で自分の髪が白髪になっていないかチェックした。ある本に、船長は嵐の一晩を過ごすと髪が真っ白になっていたと、読んだから、自分も絶対白髪になるはずだと。

しかし実際のみんなは優しかった。
タフト氏は購買部の在庫品、スケート靴3足、サッカーボール2個、小刀、ノートなどを処分すれば、5ドル近くになると、見積もった。自転車屋のフェイ氏はこのような事件のために自分が損をすることは初めてではないといい、さらにネリーのお母さんにまず返しなさいと50セントを貸してくれた。ネリーは数ヶ月前に父親を亡くしていること、ネリーのお母さんは遺族年金から50セントを捻出したことをファイ氏は知っているからだ。ジャックはクラスのみんなと相談して、在庫処分セールをすることに決めた。真っ先にやって来たのは7年生購買部担当の子だった。『だから子供の遊びではないと言っただろう』と2ドルの買い物をした。しかし彼のその買い物に、7年生のみんなから非難が集中した。7年生の購買部はこの1年間クラスのために、何もこれといった活動をしていないのに、下級生の災難に乗じて買い込んだスケート靴やサッカーボールは使いたくない、というわけだ。

ジャックたちはお金が必要だから返品されても困る。妥協案として、7年生のサッカーに3年生の上手なプレイヤーも混ぜてもらうことにした。学期末最後の週のことである。何人かの男の子達が7年生とサッカーをしている姿を、他の3年生たちは運動場の片隅でぼんやり眺めながら、ついこの間まで、次の学年でやるべきことの相談で休み時間を使っていたのにと思う。ジャックはすばらしい計画を立てていたのに。3年生の担任は、みんなのしょんぼりした様子が気がかりで、学年末の遠足を提案する。町を川辺まで行進して、そこから船に乗り、さらに対岸の丘を登って古い城跡まで行こう、という行程だ。ジャックは、行かないと言い出した。心配事のある子供は勉強に身が入らない。ジャックも先生から国語と歴史の追試験を言い渡されていた。そこでクラスメート全員が先生に嘆願する。ジャックは1年間僕達のために苦労してきた。その苦労に免じて、追試なしで彼を進級させてください。先生は承諾した。

夏休みになると、クラスメートは何処かしらに行ってしまった。ジャックはタフト氏のところで店番のアルバイトをすることになった。学校が休みの間はこの類の店を訪ねる客足が大分少なくなるので、ジャック一人でも店番が出来る。それよりも大事なのはタフト氏の寝たきりのお母さんが、いつコーヒーを飲みたがるか良く知っていることだ。タフト氏は新学期に備えて仕入れの仕事に専念できる。本当は自転車屋のフェイ氏からもジャックにアルバイトの誘いが来ていた。クラスで冗談ばかり言って毎日怒られているフィルが、その使い走りを引き受けることになった。フィルの言い分では、早く借金を返さないと、新学期になっても教室で冗談を連発できない。ジョークのない学校生活なんて意味が無い、ということだ。フィルはタフト氏やタフト氏のお母さんのことを知らないので、二人のバイト先はそのように決まった。

日曜日にジャックとフィルはよく一緒に散歩した。銀行の前まで来ると、フェイ氏の用事で自分はこの中に入ったことがあると、フィルが言う。ジャックはまだ銀行に入ったことが無い。銀行には商業銀行とか産業銀行などいろいろあって、商人や工場経営者はそこからお金を借りることが出来ると以前タフト氏から教えてもらったことを思い出した。その時ジャックは共同購買部でも銀行を併設しようと思ったものだ。クラスメートは今度お金を持ってくるからと言って、サッカーボールで遊び、自転車の練習をするが、結局そのまま払わないことが良くある。これからお金の無い子は銀行で借りればいいのだ、と考えた。しかし今は自分が銀行からお金を借りたいと思っている。子供銀行があればいいのに・・。

*Taft氏は笑わなかった。『子供のための銀行か。それはいいかもしれない。お金がまた戻ってくるまで、長い時間を待たなければならないから、そのような銀行は国が作るべきだ。』『誰が作ってもいいよ』『そうか、君にとってはどうでも良いが、一度税務署のことを話したのを覚えているか?大人は税金を払い、国は国民の面倒を見る。子供は国にとって購買者であると、多くの商店ではっきり証明できると思う。大抵の子供は振り向きざまに、後で来るからと言い、結局いつか欲しいものにお金を払ってくれる。』よし!とジャックは思った。『国が銀行を設立するには、何処が担当するの』『経済大臣に決まっている』

この会話は買い物客がやってきたので打ち切りになった。
大人は、子供が質問するまえにずいぶんそのことを考えている、ということを知らないし、大人の答えをそれからさらに検討することも知らない。*

ジャックの心は既に子供銀行設立のため、経済大臣へ手紙を書くことに向かっていた。

*経済大臣様
僕は国民学校4年生です。ジャック・フルトンという名前です。同級生は僕をクラスの共同購買部責任者に選びました。ここに監査委員会の議定書を同封します。それには僕がうまく経営したことが記されています。決算書も同封します。それによって私達の共同購買部が7学年とは違って、活動していることが伺えると思います。私は1年の間に多くの物を買い入れました。次の年には演劇とマンドリングループを立ち上げ、一台の幻灯機とカメラを購入したいです。僕はさらに自然科学の大会を催し、冬に使うソリを作るための木工所を設備したいのです。他にも遠足や娯楽の費用を考慮したいのです。サーカスや映画です。今年はネリーが一人だけ僕を手伝ってくれました。しかし次年度はバーナムがオーケストラを、フィルが演劇を、ハリーが博物館を、アダムが木工所を、というようにみんなが手伝ってくれます。

もし子供が銀行でお金を借りることが出来たら、それらのことが全部出来ます。しかし子供にはクレジットが適用されません。ですから、僕達は自転車を盗まれると破産しました。そのことで僕は殆ど白髪になりそうなほど、神経を痛めました。
それで僕はこの覚書を貴方に宛てて書いています。経済大臣様、貴方がそれによって子供銀行を設立してくださるようにと。子供は税金を払っていないのに、国は子供のために多くのお金を使っています。しかし僕達はいつか大人になって、小学生の時借りたお金を返すことが出来ます。それに僕達は税金を払うようになります。この子供銀行のクレジット無しでは、僕達の計画を実行することがとても難しいのです。なぜなら、親がいつ僕達にお金をくれるのか、全く予想できないからです。*



キンダーランドの始まりはコルチャック先生にあると、いつか聞いた一言を追いかけて、偶然にこの本を知り、読んでみた。キンダーランド、たとえばミニ・ミュンヘンというタイトルから、大人社会を雛形にして、子供が社会勉強をする場所、と私は思っていたが、そうではなかった。むしろ大人が、その中で展開している子供達の意識に、耳をそばだてる必要がありそうだ。子供達が独自の経済力を持った時、やりたいことは何なのか、本の中には、かなり細かいお金の計算とともにエピソードが展開していく。ジャックの購買部に対抗するブラックマーケットも発生するのだが、7年生が警告するように、それらはすべて子供の遊びなのかもしれない。

この本が最近出版された際には、実在のポーランド経済大臣が序言を書いているし、教育学者だったら、どのようにこの本を捉えるのかなど、専門家の意見も興味深いのだが、コルチャック研究の類は読んだことが無いので、わからない。

私に想像しえることは、コルチャック先生が子供の世界を大人がのぞけるような覗き穴を、この本に作っていること。それによって、垣間見た世界の中で小さなジャックのやりたかったことが、今もキンダーランドの中に残されているらしいということ。





d0132988_6222819.jpg

一山の氷が落ちていたら・・・遊べる・・・
# by kokouozumi | 2015-02-09 06:28 | Comments(0)


メモ


by kokouozumi

プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る

Blog & HP

カテゴリ

全体
陶芸
美術
オイラー
人々

独逸

野菜
散歩
未分類

タグ

以前の記事

2019年 01月
2018年 10月
2017年 09月
more...

検索

ファン

記事ランキング

画像一覧