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続 石工大会

今日の日曜日は夕方雷雨がやって来ました。このところ毎晩6時以降のどこかでごろごろピッカ!ザーザーです。先週は降らなくて良かった。
ということで、石工大会の続編です。石彫とはせず、石工とあえてお伝えしているのは、この制作コンクールがヨーロッパ各国の石職人組合の協力によっておこなっているからです。若手職人の教育と激励が、一番の目的らしいです。

さて、会場には突然その場で石職人になりたくなった若手が登場します。子供達です。当然ですよね、「私も!」て、私だって思いました。この会場にやって来た子供達全員が鑿を握りたくなったはずだと私は確信するのですが、それをちゃんと心得ていて未来の石職人達を養成しちゃうところが、組合のすごいところです。ノミを振り上げることの出来ない小さな子達は石に色付け、さらに小さな子は、、その辺の石の粉を拾って頭にふりかけていました…君にも制作意欲がめばえたか。

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制作の余韻
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この青年にカメラを向けたら、慌てて地面に投げ出してあった道具を片付けようとしました。そのままでと、身振りで伝えましたが、何かその律儀な動作が面白くて話を聞くと、ハンガリーからやって来た本当はピアニストだそうです??ハンガリーの一団には棟梁!と呼びたくなるような逞しいおじさんがいて、走り回っていました。おまけに10人分もありそうな大きな道具箱をかかえ、最後の仕上げのころにはもう顔を真っ赤にして汗を飛ばしながら、各人の作品点検に手抜かりなく、参加する国の事情というのか意欲がそれぞれ違うと感じたものです。

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ピアニスト青年の作
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そして彼女達が、唯一女だけでの制作を最後までおこなったふたりです。(途中で止めた形跡の切り株もいくつかありました。)大変だった?と聞いたら、15時間鑿を振るうことは問題ないけど、始終見物されながら、話し掛けられながらの制作が疲れたとの感想でした。独逸人の彼女達は現在石工見習で、教会の修復作業などに従事していきたいのだそうです。写真を現場で確認する際、「あっ、作品が切れちゃった」「あは、いいのよ私たちが写っていれば!」と明るく笑ったのでした。
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これは、ハンガリーチーム、親分作
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Commented by tomato at 2008-06-10 22:06 x
石工を育てるなんて、さずがヨーロッパですね。
日本なら、やっぱり大工ってところでしょうか。

参加する国の事情がそれぞれ分かるというのも面白いですねえ。
何にしても子供たちが興味を持つのはいいもんだ。
日本の子供はゲームばっかりですから・・・・

最後の作品はハンガリー製なのに、
どことなくマヤ・アステカ文明風に見えます・・・・
Commented by ko-usagi at 2008-06-11 02:19 x
うおさん!
いま、まさにわたしも石を彫ることにはまっています!
セラピーを見学させていただきながらわたしも体験しているのですが、
無心になって大理石を彫っています。
まわりをグルリと軽く彫っていくうちに作るものが見えてくる、というやり方です。

体験コーナーなんてあったらうちの長男はとびつきそうだな!


各地から参加された方たちは、この大会のために遠くからこられたんですか?

Commented by kokouozumi at 2008-06-11 06:42
Tomatoさん 
子供たちのストレートな興味は天晴れですね。コンピューターもたちまちで、親が面倒見てもらう昨今です。だから大人も巻き返さなくっちゃ。

純粋といったら、なんだか大儀に感じられ、純と粋に分けるとなんだえらく遠いことのように思える・・・そんな不甲斐なさを吹き飛ばしたいです。

そういわれると、ハンガリーの大将作は南アメリカの石工代表みたいですね。ゴンドワナ大陸を遺伝子が一っ飛び!
Commented by kokouozumi at 2008-06-11 06:56
ko-usagi さん!お声を聞かせてくださりありがとう。
セラピーの勉強で石を彫っているのですか。それはまた違う現場ですね。いろいろお話したいのに長いこと連絡できず申し訳ないです。

フライブルクの石大会にはヨーロッパ内からの参加で、一番距離的に遠くはロンドンから。スポンサーが結構入っていて2日間の宿泊・食事込みの料金は安いけれど、寝袋と自分の道具だけは持ってきなさい、という注意書きがありました。

ko-usagi さんもお子さんと一緒に大変ですけど、有意義な毎日を!
お会いできる日まで、又のぞいててくださいね。
Commented by ko-usagi at 2008-06-11 15:13 x
わたしの方はまだのんびりやっていますので、ご心配なさらないで下さい。

うおさんのブログ、からだの中にぐっと入ってくる感じが好きなんです。
またおじゃまします!
Commented by うお at 2008-06-12 20:53 x
ko-usagi さん ありがとう。それにこの季節を十分に楽しんでね。
by kokouozumi | 2008-06-09 02:56 | 美術 | Comments(6)

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by kokouozumi