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りんごのまわりで









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9月になってしまった・・・
いまさら言いたくないけど、一年の季節のめぐりは、なんて早いのだろう。
そしてりんごが登場。

工房の大家さん(一人暮らしのご婦人)が、今年一番目の収穫りんごを届けてくださった。落ちたりんごだけど、そのりんご園では草が背高く生い茂っているので、りんごは比較的無事、と話していた。確かに無傷のりんご。

フライブルグで住んでいた家の庭にも、りんごの木が各所に散らばっていたが、落ちたりんごは着地した際の打撲傷で日持ちが悪かった。それに毎日拾わないと、ほとんどが鳥のついばんだ跡をつけていた。


いつか、りんごを毎日4こぐらい食べると、独逸人から聞いたことがある。

日本に居た時、りんごは八百屋またはスーパーで買うものだったが、ここではいたるところにりんごの木が目に付く。日本なら柿の木だろうか。9月になるとみるみる実が大きくなって、そこにりんごの木があることを認識する。道路にも、その辺の草地にも、隣近所の庭にもころがりはじめ、ついには各家のりんご置き場がふさがり始める。

ドイツの主婦に関して、整理整頓が上手ということは、りんごの並べ方がうまいという意味ではないかと思えてしまうぐらい、各家庭の女性たちはりんごを保存し、順番に使っていく技を心得ているようだ。

男は違う!前の家の大家さんは「コンポートにしなさい」と、毎朝私の部屋の前にどかどか りんごを置いていった。ジャムではなくコンポート、つまり砂糖を少なめに入れた煮りんごにして、毎日どかどか食べなさいということだ。
生で食べていては追いつかないということだ。

その追いつかないほど次々収穫されるりんごを、こちらの主婦がどう捌いているかというと、私が垣間見た例だが、まず広大なりんご置き場スペースを確保する。それから収穫したりんごを傷物と無傷のものにより分ける。落ちて傷ついたようなりんごたちは、台所行きで家族の健康のために4個づつ食べられるか、コーンポストになる。無傷のりんごたちは地下室行き。確保されたりんご置き場に、まるでそれぞれに番号でもついているのではないかと思うほど、きっちり並べられていく。たとえ家族であってもその中から適当に持ち出すことを禁じられている・・・といったりんご置き場の雰囲気だ。短命なものは今週末のアップルクーヘンとなり、丈夫で長命なものは来年の春まで、地下室の中にひっそりと甘酸っぱいため息をつきながら、自分が転がりだした秋好日を夢見つづける。うとうとしかかった頃に、突然クリスマスの主役に連れ出される場合もある。工房の大家さんが作るクリスマスのフルーツケーキはりんごが多量に入っている。

りんごは塩釉の鉢に入っている。昨年へーア・グレンツハウゼンで焼いたものだ。窯だししたものを取りにいったときは、割れていたのですごくがっかりしたが、今ではその割れ目にもなれてきて、ある機会にしか出来ない唯一無二のものとして、いとおしい。彫金師が金接ぎしようと提案してくださったが、これ以上立派になることもなく、秋になれば林檎がはいり、その周りで寝ているパンクや、取り交わされる会話の真ん中に置かれているだけで、十分なのではないかと思っている。



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Commented by 河西文彦 at 2012-09-05 05:30 x
りんごとくれば、信州です、{青森もだけど}昔見た映画に東京の子が
おばあちゃんの居る信州を思い出すのがりんごでした。「柿の木のある家」というのも 懐かしい映画です。戦後の日本人を慰めたのもりんごでした。りんごの気持ちは良く分かるそうです。町ですれ違う
 りんごちゃんと名づけた娘さんはりんごの香りがするのです。
Commented by 河西文彦 at 2012-09-05 05:36 x
1970年ベルリンへ行ってしまった息子に信州の母は大きな段ボール箱に下着やら と一緒に「りんご」を送ってくれたのです、当時 SAL便など無くて3ヶ月かかって着いた、りんごはびしょびしょにくさっていました。諏訪の郵便局の人 年寄りに一言教えてくれればね「3ヶ月かかるよ」って  母には  有難うの返事だけ書きました。
Commented by 河西文彦 at 2012-09-05 05:41 x
りんごは皮をむいて食べていましたが、ドイツ人の丸齧りをみて まねをして、今では しんだけ残して 種も食べることが出来るようになりました。テーブルにこぼれたパンくずを湿した指で拾い食べることも、お皿に残るソースをパン ジャガイモで 綺麗に食べることも!昔のドイツ人も「もったいない」をしっていたのですね。
Commented by M野 at 2012-09-05 15:34 x
やだな〜河西さん、信州と言えば杏じゃないですか。りんごは津軽ですよ。美空ひばりだってそういっているじゃないですか。とはいえ津軽ではお盆の頃に、「アルプス乙女」をお供え物にしているのをよく見ました。
地球温暖化で、リンゴの南限が上がって行っているようです。おかげで、津軽の「さくらんぼ」とか「なし」とか「もも」も出回っています。何か節操無いよなとも思っていますが、そのうちりんごの産地は北海道になるとも言われていますね。
リンゴの産地で生まれ育ったせいか、りんごのインフレーション状態はよくわかります。医者が一日4個食べろと言うのは、リンゴ農家と結託した陰謀ですよ。皮を剥くのもめんどうです。年寄りたちは皮が歯に挟まって嫌だと言って皮を剥きますが。コンポートは当然です。私としてはバターでソテーして砂糖をかけて炒めたのが好きです。冷凍できますし。やはりここはクッキング・うお講座が欲しいですね。
Commented by M野 at 2012-09-05 15:44 x
ところでリンゴの木なのですが、日本では大変病気に弱く害虫の多い木です。盛岡でも青森でもまあそんじょそこらに植えられる木ではありません。
どうも以前写真で見た限りだと、芯落し(あまり高くならないように一定の高さで切り落とす)以外はほとんど手を入れていないでいるようでしたが、それでもジャンジャン取れると言う事に驚きです。やはり本場は違う。
そういえば昔原材料の50%がリンゴと言うカレーを作った事があったな〜。味は覚えていません。多分不味くはなかったのだろう。
Commented by tomato at 2012-09-05 17:16 x
りんごは毎日一個欠かさず摂っています。
摂っている、というのは生ジュースのベースにしているからです。
りんごは医者いらずは、日本だけではないのですね
でも一日一個がいいようです・・・・
Commented by 河西文彦 at 2012-09-05 19:52 x
M野さん りんごとハチミツ ハウスバーモントカレー、、、と歌った世代です。りんご50%ねーー、りんごをバターで炒めて砂糖をかけて?フーーーン ハイカラですね。それに シナモンをぱらぱらで プロですね。北半球の果物の王様 なんでしょうね、りんごは。バナナほどぜいたく品でもないし{昔々は高かった)
Commented by M野 at 2012-09-06 03:44 x
河西さん、話しは次からですよ。
津軽はリンゴで有名になったのですが、そこから技術革新がイマイチになります。元々超ガンコな土地柄なので品質管理は得意なのですが、生産性とかそっちがダメなんです。そこを東京に近い長野がキッチリと流通や新規栽培方法など徹底して、巻き上げちゃったのですよ。
そこで津軽は元々あった保冷技術とか磨き上げたんですが、これが結果仇となって安定産地になってしまったのです。
そこに現れたのが岩手です。最先端で一気に市場の一角に現れたのです。しかも寒暖の差の大きい気象から生まれる、ハッキリ分かる味、蜜のノリがすごいと言うのがウケまして現在に至っています。
で現在注目の産地は、北海道旭川です。
Commented by 河西文彦 at 2012-09-06 04:13 x
母の好きなりんごは(紅玉)で次兄の好きなのはコッコウ{字が分かりません)紅玉は柔らかく、こっこうはコリコリしtました。りんごにも歴史があるんですね。ところで M野さん 鰻を何とかしてくれませんか、いずれは世界中から居なくなるとのことですが、この頃ドイツ人が鰻に目覚めましてね、将来足りなくなりそうです。
Commented by 河西文彦 at 2012-09-06 04:18 x
長嶋茂雄 一成親子が好きなのが(アップルパイ)だそうです。
私が田舎から東京に出てホテルのパントリーで始めて覚えた英語の食べ物が(アップルパイ アラ モード)でした。単にアップルパイの上にバニラアイスを載せて生クリームを絞っただけですが。田舎での坊やにはまぶしかったです。
Commented by うお at 2012-09-06 06:54 x
今、営業のたびから帰ったところです。
りんごにはちみつ、それに鰻、さらにりんごは一日一個がいいときた!
どうすればいいのだ。
返信は明日に・・・おやすみなさい。
Commented by 河西文彦 at 2012-09-06 21:46 x
家の主が留守だと言うのに勝手に上がりこんで、立派な器に盛られた(りんご)を 皆で 食べ散らかしています。営業ご苦労様でした。
いやーもう盛り上がっています。りんご りんご りんご、りんご可愛いや独り言 じゃ無く,大討論会です。
Commented by M野 at 2012-09-07 02:26 x
コッコウといえば、国光ですか。どちらも今では珍しい品種になっています。だけど、方言があって紅玉はまんこうとかせんなりと青森で呼ばれていました。国光は雪ノ下とも呼ばれていました。青森出身の私でも訳が分からなかったですね。いまでは出荷数が少なくなっていますが、紅玉は加工・調理用として生き残りました。国光はあの名品種フジの親なのでほとんど引退状態です。
なお紅玉ですが、現在ある紅玉(米名ジョナサン)は明治4年にアメリカから日本に導入されたものとは違い、その枝代わりから出た‘優良国光’が生き残っています。枝代わりなので生産地ごとで作られたものもあるので、全国一律に紅玉と言う品種がある訳では無さそうです。春紅玉と言う品種もありますが、これは親不明の紅玉に似た保存性の高い品種のようです。
紅玉を親にした品種でよく見るのはジョナゴールドとつがるでしょうか。
Commented by M野 at 2012-09-07 02:56 x
うなぎですが、日本産のうなぎはようやく実験室で、卵からの養殖が可能になりそう?と言った案配です。5年後に放流できる量を作れれば、と言ったレベルです。実際日本で養殖に使われるシラスウナギの量に比べれば、全く微々たる量です。その上その卵からの養殖で使っている餌が高いことから、絶滅を回避するためにやる事業のフシがあります。
なおヨーロッパウナギを絶滅寸前に追い込んだのは、日本です。ヨーロッパウナギのシラスを中国や日本で養殖して出荷していました。逆にヨーロッパウナギが飼育池から脱出したのが、数少ない野生ウナギに混じって発見されています。これも今後問題になると思います。
今アフリカ産のウナギがどうかと議論されています。ただこういったサイクルは、良かったためしがないので、やはり食べないと言う選択しかなくなっていると思います。
マグロの陰に隠れていたウナギですが、かなり深刻な状況です。完全養殖が可能だとしても安定供給まで10年は最低かかると思います。
日本料理店としては代わるものを考えた方がいいと思います。現在アナゴが注目されています。当然ハモもあります。今のうちですよ。ドイツにうなぎよりおいしい通な食材があるって。
Commented by うお at 2012-09-07 04:44 x
りんごの気持ち、アルプス乙女信州か、美空ひばりの津軽りんごか
養殖鰻かアフリカ鰻かはたまたアナゴ、はも、おやドイツの鰻よりおいしい食材・・・、ここはひとつパンクと一緒にりんごの周りで寝た振りして、大討論会に耳をそばだててみましょう。
Commented by うお at 2012-09-07 05:25 x
Tomatoさん
ドイツの検索に『一日何個の林檎が健康にいいの?』と入れてみたら、あはは、医者から毎日食べられるだけの林檎とそれ以外には水を飲めと言われた・・というのがあって、どうも林檎ダイエットのことらしい。ひ~~40k瘦せた!!4個が一日の限界量と言うのも出てきました、果糖の撮りすぎに注意ということらしい。一日に林檎4個か5個は食べてもいいけど、腸に負担をかけるから16時以降は食べない!というのもありました。つまり4個という量は林檎ダイエットの範疇になるようです。う~ん、こんど私も4個たべて、それ以外にどれだけ他の食品がのどを通るか実験してみます。あはは。
Commented by 河西文彦 at 2012-09-07 05:51 x
M野さん、ありがとうございました.国光、武ちゃんに{次兄}久しぶりにメール打ちます。鰻にしろ鮪にしろ、なにやら1973年に作られた映画「ソイレントグリーン」が現実化しそうですね。はも(鱧)は晩秋という映画で東野えいじろうが演じた、元教師が 教え子の前で酔いつぶれながら、つぶやくサカナです、今日も食べられたこと 感謝です。
Commented by 河西文彦 at 2012-09-07 05:56 x
家庭内では虐待で死に! 学校ではいじめで自殺、登校中では誘拐監禁される12歳女子。日本は 食の心配が無いのに!アランドロンです「危険がいっぱい」。ソイレントグリーンの時代の前に日本人は滅亡しますよそれか 小松左京さんの言う日本沈没が起こるかも
Commented by うお at 2012-09-08 06:00 x
河西さん
信州人の林檎にまつわる話、お母様がドイツに届けたりんごのはなし、とても嬉しく拝見しました。郵便局の人だって、お母様と同じように、ぜひドイツへ故郷のりんごを届けたかったのでしょうね。
宮城県の特に石巻出身の私なら、牡蠣とか うに といわれたら、むきになるかもしれない・・それと似たような?信州・津軽林檎合戦が面白い。私は今も牡蠣は広島の大粒より、より石巻の小粒が絶対おいしいと思います。だって、私は広島の牡蠣をたべて、あたって、それ以来生牡蠣食べられなくなったのだ!ぷん!
あっ、林檎でした。
そうそうドイツのアップルパイは日本のと一味違いますね。私は日本のが好きです。長島と好みが同じです。
Commented by うお at 2012-09-08 06:30 x
M野さん
津軽林檎の土地出身で、現住所岩手県、なのに仏壇にアルプス乙女発見・・・という複雑な境地で綴る、林檎感とても興味深く拝見しました。
なんと?あの蜜の秘密は温度差とですか。さらに旭川林檎!!
あの・・・山形って、さくらんぼとラフランスだけじゃなくて林檎もありませんでしたっけ?あ~~それから、福島の親戚から届く、とっても大きな林檎があったような。
しかし、私がもっとも感激したりんごの味(それにおおきさも)は陸奥でした。うちの仏壇には陸奥ですよ。この種類健在でしょうか?

こちらの林檎の種類は山のようにあって、何がなんだか、しかもプライベートな庭に林檎の木があるものですから、頂き物も『うちのりんご』です、というわけでおいしい品種名を覚えるるどころではないです。
ある土地の林檎がおいしいとの評判を聞いて、スパーなどで地名を頼りに買ってみても、味は千差万別です。
それから蜜のはいった林檎もこちらであまり見かけないです。
Commented by M野 at 2012-09-08 10:41 x
山形や福島でもリンゴは作られていますね。実は秋田でも作られています。宮城でも作られています。ようは寒ければどこでも、と言った案配です。ただ産地としては保冷庫をもっているかどうかが決め手になります。長期保存が出来るりんごですが、長期間にわたって出荷し続けるのに必要ですし、品種によっては追熟みたいな時間も必要です。ここがカギでしょうか。
陸奥ですか。これまた懐かしい品種です。まだ出回っていますが数は少ないです。変わった品種で袋がけしないと緑が買った黄色、袋がけするとピンク、厳重に3重袋にして完全遮光すると赤くなります。なので同じ品種なのにイメージが3種類あると言う事になります。
更に、品種デビューの時に似た品種があると言う事で裁判沙汰になりかかった経緯があるようです。これはりんご一箱で米10俵の時代があって、更に新品種となれば何倍もの値段になり、原木をもっていれば苗木の販売で更に大もうけできる時代があったと言う事です。
Commented by M野 at 2012-09-08 11:22 x
リンゴの日本生産量の50%が青森県で、20%が弘前市というもので、更に日本で初めてリンゴ生産に成功したのがやっぱり津軽という事もありますが、やっぱり土地土地で味が変わります。なので味となると信州がいいのか札幌がいいのか何とも言えなくなります。津軽の最高のリンゴは和菓子のようにマイルドで濃厚ですし、岩手の最高は甘さ・酸味・香りがもの凄くはっきりしています。牡蛎の味もそうですね。宮城県内でも石巻と松島では味が違うのではないのですか。
リンゴは自家受粉しないので、タネを撒けば親と違うものになります。その意味では何種類あるのかわかりません。日本で品種登録しているのは177種で88種類が現存しているようです。世界では7500種あると言われています。ドイツだとなにがなんだかと言った状態になるのでしょう。
福島の巨大リンゴは世界一と言う品種かもしれません。青森生まれの品種なのに、生産量で福島に負けて悔しがっていたというニュースを思い出しました。
Commented by うお at 2012-09-09 05:17 x
M野さん
保冷庫があるかどうか!それですよ、ドイツ主婦が実践しているのは。
M野さんの説明で彼女たちの方法が理解できました。地下の温度設定は自然任せではありますが、せっかくのりんごを長期間おいしく食べ続けたいという努力です。夫や息子に地下からりんごを運ぶよう指示した場合、彼らは階段を降りてもっとも近い場所のりんごを運ぶに違いない・・その対策もしているかもしれない。

陸奥はそのような話の飛び出すりんごだったのですか。私の記憶ではやはり赤い陸奥です。
Commented by うお at 2012-09-09 05:49 x
M野さん
広島はもとより、松島の牡蠣もあまり食した記憶がありません。それは宮城県の石巻渡波という、目の前においしい牡蠣があったための記憶です。私のお腹はその鮮度も慣らされていたため、おいしさ以前に鮮度に反応したのでしょう。
ところで林檎ですが、ドイツに来てからどんな林檎でも、ちょっとすっぱくても、ちょっと甘みにかけても、食べてしまっているのは、朝食に細かく刻んでミューズリー(シリアル食品)とヨーグルトに混ぜているからでしょう。何がなんだかわからない味の解決方法です。ドイツに来てから7500種のうち、100種ぐらい食べてるかな?と思います。こちらで食べる素朴で曖昧な味の林檎に比べ、日本の林檎はなんと管理された甘さを保っているのだろうと感じたものです。しかしそれはアジアの地で林檎を育てる難しさゆえの努力の賜物なのですね。ものづくり日本のタイトルが林檎の生産にも生かされているようです。
Commented by M野 at 2012-09-09 15:42 x
なぜリンゴに詳しいのかと言えば、青森の放送局のせい。2月に剪定作業がはじまったニュースが流れ、春の受粉作業、赤星病が発生とか黒星病が発生とか、軟腐病発生とかそんなんばっかニュースに流れるのですよ。新品種発表とか品評会もあったな。さすがに今ではそんな事は無いようですけど。
一応りんご栽培の作業は、2月枝の剪定・木の消毒、雪が溶けた頃から肥料やり、5月に開花して、受粉作業(昆虫を使う場合値手作業の場合あり)、摘花(余計な花を摘む、やらない場合あり)、摘果(今度は小さい実を間引く作業、一発でやるか2回に分けるかは農家次第)、必ずこの辺りでⅠっ回は全体の消毒、袋がけ(見た目のために使う。また病気予防のために薬剤の入った袋だったり、完全遮光の2重3重袋もある。かけない場合の方が味は良くなる。)、施肥、袋はずし、葉落とし(リンゴに日光がよく当たるように、葉っぱを間引く)。地面に光反射のシルバーシートを張る、玉まわし(光がリンゴ全体に均一に当たるように、玉をまわす)。
リンゴにも追熟の必要な品種があります。印度なんかそうです。その辺りもドイツの主婦は解っているのでは?
Commented by うお at 2012-09-10 08:04 x
M野
地元産業に関する知識は、生まれつきのように、まるで身体の一部のように備えられてしまうのでしょうか。シルバーシートを張る・・・なんて、その土地の風景を知っていれば、簡単に出てくる言葉なのでしょうね。
う~~ん、ドイツ主婦が林檎に関してこれだけプロっぽいかどうか、未確認です。でも林檎の種類に寄って窓側か、内側か置く場所を変えていたり・・・たしかそんなこともしていました。

ちょっと意味が違いますが、その土地の風景の中から、覚えこんでいくものの蓄積・・・を彼女たちから、時々感じさせられます。

たとえばクリスマスツリーを片付けるころ、主婦たちは毎日枝をもぎ取っては、庭や果樹園の木々の根元取り囲むようおいて行きます。その小枝のマフラーは、防寒だったり、ある時は水分補給、さらに暑さ防止と多様な役目をするらしいのです。これはクリスマスの伝統と共に身についた方法としか言いようがないですね。

何かを生産するために、やるべき工程があり、そのことが土地柄として染み付いているローカル性、そんな中に社会性といえるものがあったのでしょうね。
Commented by kokouozumi at 2012-09-10 16:06
M野さん、先の返信で
呼び捨てになってしまいごめんなさい。
Commented by 河西文彦 at 2012-09-12 05:07 x
1970年のクリスマスドイツで向かえた初めてのクリスマス。ハンガリーから来ていた、ヤブロンスキーの家に招待されました。。ドイツ語も分からないのに!家に入って吃驚したのは、なんとクリスマスツリーには(りんご)が五つぶら下がっていただけなのです。綿の雲も無ければ
天辺の銀の星も付いて居ないのにはびっくりしました。
Commented by 河西文彦 at 2012-09-12 05:12 x
元 JALに居たという人の小説の書き出しが、ハンブルグにあるアメリカ大使館のクリスマスツリー! なにしろアメリカですからイルミネーションで銀ぎら銀。それを見ていたハンブルグ警察が あまりにもけばけばしいと!文句をつけるところから 始まるものでした。
Commented by うお at 2012-09-12 07:59 x
河西さん
クリスマスツリーにまつわる二つの話。それなら私も3つ目を付け加えます。覚えていますか、昨年のクリスマスの頃、私の下手な訳で伝えた『クリスマスの願い 2』 少女マリーちゃんの家に現れた、クリスマスキントのお供、ニコラウスはプレゼントとともに林檎を家族の人数分並べます。

今、赤い実できれいに装飾された林檎の木が、いたるところにある風景を眺めていると、クリスマスツリーの装飾は、昔々林檎だったのではないかと、思っていたところです。その発想を読まれたような河西さんのコメントでした。

昔、ヨーロッパの主婦は長くおいしく食べられるように・・・ばかりでなく、ツリー飾りにもするように、林檎を保管していたのかも知れません。
5つの林檎が吊るされたツリー素敵です。アメリカの主婦は林檎管理がうまく出来なくて、銀ぎら銀になったのかも(爆笑)

冬の風景の中で、もみの木が緑を、林檎が赤という鮮やかな色彩を添えるものとして、貴重な装飾品だったのかな・・・とか、いろいろ想像しますね。

河西さんがここに並べてくださった、二つの逸話とても面白いです。
Commented by 河西文彦 at 2012-09-12 12:54 x
幼い頃、うちにも クリスマスツリーが欲しいとダダをこねる 私を連れて、花屋さんに行って、母は残り物を買ってくれた{貰ってくれた?)
樅の木は、三角のツリーを切った後の下の部分 まるで L の字みたいな 感じだった。それでも嬉しかった な。
Commented by うお at 2012-09-14 06:48 x
河西さん
お母様のアイデアでツリーをゲットした河西少年の喜ぶ顔が目にうかびます。母は強し!

私はとりあえず猫のお母さんになったつもりですが、ご飯の作り方ではパンクにかなり受けが良いと自負しています。でも・・・パンクがいずれ、思い出して、うおのご飯なんて、綴ることはないのよね。


by kokouozumi | 2012-09-05 03:28 | 人々 | Comments(32)

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by kokouozumi