寒い冬の過ごし方










現在の寒波でヨーロッパでも死者がでたと今日のラジオのニュース。ウクライナの方らしい。(実は300人という数字が言われた)ローマのコロセウムにも雪が降っているそうだ。このところ毎朝ネットで天気予報を見るのが楽しみ、あるいは一縷の望みとなっている。3日間から7日間、14日間の長期予報を漠然と覗いて一喜一憂している。これが結構面白くて、毎日長期予報がころころ変わる。昨日は最高気温と最低気温の折れ線グラフが2月末もマイナス域に留まりしょんぼりし、今日は2月20日あたりからとりあえず最高気温がプラス域に上昇してにっこり。天気予報のサイトは住所の郵便番号を入力して、住んでいる場所の予報を覗くのだが、横にヨーロッパ各地の今日の気温があり、マジョルカのマイナス気温表示に驚いてしまった。イタリアやスペインにはちゃんと暖房装置があるのだろうか?そのあたりがマイナス気温になったらどうするのだろう?要らぬ心配をしている。

今日は仕事に通っている工房で、暖房器具の調整ダイヤルの取替えがあった。昨年なにやら最新装置にしたはずが、調整不能で室温が上昇し続け、工房の上の階には熱が廻らないことになって、旧式のダイヤル調整に戻した。作業員のお兄さんがいうには、この寒波で暖房機能の故障が多く、大忙しなのだそうだ。暑すぎるという苦情は贅沢な部類に入るらしい。

フライブルクがドイツでもっとも温暖な場所だったから、Stuttgartはこんなに寒いのだ!と一瞬恐れをなしていたから、ヨーロッパ中が寒いと聞いてほっとするのも冬の能天気な過ごし方かもしれない。4,5分の待ち時間にうんざりしながら、電車の乗り換えホームに立ち、映画『レニングラード』の場面を思い出してしまう。独逸人の捕虜がロシアの平原を歩いて脱走するなんて信じられない。毎日ご飯を食べて皮下脂肪を一応蓄えている私は、ダウンコートを着て頭は純毛のマフラーでぐるぐる巻きに覆い、毛糸と皮の二重構造の手袋をし、足だけはうかつにもジーパンだけだが、ともかくこの重装備で4,5分のマイナス15度が耐えられないと思っている。当時の捕虜の防寒具っていったいどうだったの?

それから、これは思い出すと寒空の中で、不気味に大笑いしてしまう映画もあった。
タイトルは忘れたが、ジャマイカだったか他のアフリカの国の選手だったか、とにかく南国のボブスレー選手育成のストーリー。彼らは大草原の中で象さんの横の斜面を滑りながら練習して、いざカナダのオリンピックに向かったのでした。モントリオール空港の建物から一歩外に踏み出した彼らは、とたんにぴゅ-と中へUターン。それからトランクの中のありとあらゆる着物を重ね着するのですが・・・アフリカから持ってきた洋服なんて半袖しかないよね。
寒さの中で、そんな寒さに対峙したシーンを思い出していると、不思議に自分の寒さを感じなくなる。

それから本。電車通勤になれるとともに、電車の中を読書室にしているが読む本は、これまであまりよんでいなかった推理小説を持ち歩くようになった。つい没頭して乗り換え忘れたこともあった。ちゃんと乗り換えてもページをめくるためにわざわざ手袋を外す騒ぎ。こんなことしているうちに春になるのよね。





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写真は寒波前の散歩風景
今はカメラを取り出す気にならない・・・意気地ないですが
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by kokouozumi | 2012-02-09 08:08 | Comments(23)
Commented by M野 at 2012-02-09 20:30 x
うおさんにしては珍しくお天気の話し。今年のヨーロッパはすごいようですね。日本も豪雪に寒年となっています。ただヨーロッパと日本が同じく寒いって珍しいような気がする。共に南米の小娘のせいでしょうか。
地球温暖化で、北極の氷が溶けると、海面の気温が上がり、冬にその熱で海面上の空気が暖まって上昇、しかし冬の北極は夜なので上空にはその熱が達しず、北極上空の気圧を上げて、それがシベリア高気圧を南に押し下げて、寒波になるという話しもありますが。
さてうおさんの家はセントラルヒーティングなんですね。サーモスタットが必要という事は。
冬のジーパンは、裏地のついたものが出回っています。オススメです。あと皮下脂肪はいったん冷えると血液の流れない所なので、とても暖まりにくくなります。皮下脂肪は厚着しない方が良いですね。今年は秋から寛太さんの寒稽古に参加して、寒さに身体を慣らしてゆくのもオススメです。
Commented by kokouozumi at 2012-02-10 16:48
M野さん
さすがの解説ですね。こちらの新聞にも北極の氷、それによるシベリア地方の秋から冬にかけての気温上昇が寒気団をヨーロッパに送り込むと、同じ理由が書かれていました。温暖化は暑くなるばかりか、北極の氷がもっと溶けるとヨーロッパの冬はさらに寒くなるようです。スカンジナビア方面では逆に記録的な冬の雨だそうです。

ドイツの家はセントラルヒーティングが基本です。昔の農家タイプの家は薪ストーブ(暖炉)でしたが、そこから暖かい空気が家中に広がる構造になっていて、下手に改築すると、非常に寒い部屋が出来てしまったりするのだそうです。

皮下脂肪はお風呂にでも入らない限り暖房にならないのですね。ではほどほどに。剣道の寒稽古ですか!!う~~ん、ぼこぼこ叩かれそうだし、さむそうだし・・たしかに運動をした後は寒いくらいがここちよいですね。

岩手も今年の寒さは厳しいようですが、ご自愛ください。
Commented by 河西文彦 at 2012-02-10 19:30 x
寒い冬の過ごし方ですか? それは絶対「熊」さんです。夢うつつでうつらうつらと過ごす 半年?
Commented by うお at 2012-02-11 06:59 x
河西さん
熊さん!冬眠しなくても半年うかうか過ごしてしまいそうな私は、せめて冬ぐらい北極熊くらい元気でいたいなあ。
そちらの寒さはいかがですか?
Commented by 河西文彦 at 2012-02-12 12:58 x
先日寿司をお持ち帰りのお客さん「これから帰って暖炉の脇で皆で寿司を食べるんだ!」というので 暖炉と寿司の構図が面白いのでツイ「その写真送って!」「と言ったら 、ちゃんと暖炉の脇で、犬まで一緒にぬくぬくしている写真が送られて来た。一見ミスマッチに見える、暖炉と寿司 面白かった。彼曰く 勿論家全体は、セントラルヒーテイングだけれど団欒の居間は暖炉が最高だって、羨ましい。
Commented by 河西文彦 at 2012-02-12 13:06 x
小学校まで家には 囲炉裏があって、ご飯は竈で薪でご飯を炊いていた。
自在鍵にぶら下げた(焙烙なべで豆を炒ってた)お釜は勿論クラシックな木のフタで 回りは 炎で焦げてた、秋には 近所の山に薪を集めに行き二宮金次郎 スタイルで帰ってきた。たった50年ほど前の諏訪の出来事です。まさか 外国で生活するようになるなんて 思いもしなかった。冬の生活もっと厳しかったはずなのに 寒さはあまり感じなかった「若いって素晴らしい」ナーーんちゃって
Commented by うお at 2012-02-13 07:19 x
河西さん
お客様とのやり取り、大事ですね。そのようなお客様のプライベートな光景に励まされていることと思います。

薪の竈で炊いたご飯、囲炉裏端の自在鉤にその釜を下げてみんなで囲む・・今では幻想的なシーンを、どんなにおいしく、どんなに暖かかったのだろうと、想像いたします。

自ら燃料を集めるという経験は、ドイツで薪窯を焚いた時、初めて実習しました。その辺の山道に木を拾いにいき、「こんなに豊富に燃料が落ちてるは」とおもったのですが、生木は燃えにくく、さんざんいぶされた末、乾かしながら焚くことも覚えました。

日本では炉辺としてあった暖が、ヨーロッパではストーブとしてどのようにセントラルヒーティングになっていったか興味深いですね。
Commented by M野 at 2012-02-16 01:36 x
日本にある洋館で、家の真ん中に煙突が通っているのがありますね。その煙突を中心に部屋が配置され、各部屋には煙突にそって奥行き30センチ程度で幅50センチの焚き口がついているのを見ます。一見飾りに見えるほど平べったいのですが、これが昔のセントラルヒーティングでしょうか。韓国のオンドルなんて、アジア版ですね。盛岡にも何件かあります。オンドルの老人介護施設もあったりします。オンドルもそうなのですが、石やレンガで造られた建物は、いったん蓄熱するとさめにくいからうまく行くとも聞いてます。あと煙道のダンパー操作で調整するのでしょうか。
日本の古い家屋でセントラルヒーティングというのは知らないです。岩手の南部曲り屋とか直屋なんかは馬の体温まで使ったとか、寒さで馬がかわいそうだから一緒の屋根で暮らしたとか言われていますが、どちらも間違いなようです。
群馬や長野では、蚕のために炉端からの熱を屋根裏に流すように設計されているとも聞いています。こちらがセントラルヒーティングに近いのかもしれません。
河西さんか、寛太さんが詳しそうですね。
今、アメリカでは省エネ効果のあるサーモスタットが大流行だそうですが、うおさんのはどうですか?
Commented by うお at 2012-02-16 06:53 x
M野さん
子供の頃、福島の農家に泊まったとき、囲炉裏のある家族の集合部屋(居間というべきか・・)から土間をはさんだ向かい側に馬小屋があって、五右衛門風呂がその馬の後ろに設置されていました。子供心に馬の視線を感じながら入浴するのはかなりの冒険でした。

先に書いたようなドイツの農家屋でも、冬は家畜が(豚は入れてもらえなくてやっぱり馬のためですが)住居に同居するような間取りが用意されているようです。私は馬がかわいそうのほうを想像していました。

M野さんが日本の洋館にみた各部屋の焚き口ですが、ドイツの農家では中心暖炉の熱を台所に炊事に使うストーブでさらに強化するという仕組みを記憶しています。そのためにそう、ダンパー装置が的確に用意されています。昔の農家でさらに苦心したところは風呂のお湯だったと思います。それもセントラルヒーティングのなかに組み込まれていたはずです。

夏をむねとすべし日本や東南アジアと違って、ドイツや韓国は冬をむねとすべしだったのでは。その伝統の恩恵によって、ドイツに住んでこの方、冬は快適な室内生活を、どの住居でも過ごしてきました。それに石の家は夏涼しく、冬暖かと一定の気温を保っています。
Commented by うお at 2012-02-16 07:14 x
M野さん 続き
フライブルクは市民が当然のように、市が打ち出す環境規制を受け入れて生活する町だったとの印象があります。5年ぐらい前には暖房装置の規制によって、多くの家が暖房システムの改築を強制され、多くの家主が高額の投資を受け入れていました。フライブルク市が唯一、京都プロトコールを実現できるといわれた理由はそこにあります。CO2排出量やエネルギー喪失率低下という課題を、普段の生活の中でお金をかけて実践していることを、証言できます。ですから省エネサーモスタットも当然です。現在の私の部屋も夜10時以降は徐々に暖房が弱まります。それから室温(エコ設定では18度)が上昇すると暖房は自動的に切れてしまいます。

そのような市民の同意・納得が既に20年以上の年月を重ねて培われ、再生エネルギーへの移行もそれゆえに現実的な可能性として考えられるわけですね。
Commented by 河西文彦 at 2012-02-19 14:22 x
どこからとも無く聞こえてくる,春よ来い、早く来い 歩き始めたミーちゃんが赤い鼻緒のじょじょ掃いておんもに出たいと、泣いている。今朝はもう道路の雪が全部解けてしまうくらい、暖かです。
春は近いです、湖のほとりの木々や草花の若芽はもう ふくらみ、始めて居ます。耳を澄ませて御覧なさい。うおさん 今年も長い冬頑張りましたね。
Commented by 河西文彦 at 2012-02-24 05:37 x
いよいよ断食の季節が始まり、。信州も魚をメインにした、メニューを追加して 断食の季節を愉しんでもらっています。 日本(現代の)で 餓死する人たちが居るなんて! しかも 木谷恭介 さんは 「死にたい
老人」 という本の中で本人自身餓死を目指しています、???今 尊厳死 が テーマになっています。
Commented by うお at 2012-02-24 06:55 x
河西さ~~ん
私は生きていますよ! ごめんなさい返信が遅くて・・先週のんびりしていたら、今週になって仕事が3つ巴、4つ巴になって襲ってきました。なんでこういつも重なるのかしらねえ。

頭の中は次にやることを始終考えているから、電車の中でファッシングの格好をしたグループがうるさくしても無視です。私の余りにもそっけない表情に、すきあればいたずらしたいファッシング連中も近づけないようです。(紙ふぶきを振りかけたり、耳元でうるさい音をさせたり、たわいないいたずらですが)

河西さんが『春よ来い・・・』と歌ってくださったので、暖かくなりましたね。
Commented by 河西文彦 at 2012-02-24 13:31 x
巴投げの名手千手観音、八面六臂のウオさん生存確認!悪戯小僧も寄せ付けず、電車で通う。先日下の娘にマスターキートン 見せたら、嵌りました! 早速なつめやしの乾燥品を買って来て、集中心を高めていました。(そんなこと 彼が言って居ましたか?)
Commented by うお at 2012-03-07 06:09 x
河西さん
八面六臂ならいざ知らず、八方ふさがり的に仕事しているウオです。返信遅くなり・・・もう見て無いかもしれませんが、相変わらず電車通勤しています。河西さんはいいですね。階段を上るだけで。

マスターキートン!これがタイムリーに3.11.に絡むのですが、実家においてきた全巻、太平洋に流れ去ったのではないかと思います。ナツメヤシで集中力を高める?エジプトの話かしら??エジプトを舞台にした章は無かったと思いますから、ナツメヤシをとっさに武器に使うシーンがあって、その時キートンは「集中力を高める食品だから常に持ち歩いている・・・」とか、言ってるのではないですか?

手元に本がない私もそのいきさつを知りたいものです。娘さんにインタビューしてください。
Commented by 河西文彦 at 2012-03-07 14:02 x
見てますよ毎日、言い方を変えると 日本ではこの態度《ストーカー)というらしいです、インタビューしようかと思うのですが、なにしろ父親に向かって「パパはアバウト だね」と言われている とほほな状態!日本在の娘からは「今後ジャージを着ての外出はやめて欲しい」と言われているし,父権 と言う言葉、、懐かしいです。
Commented by 寛太 at 2012-03-08 08:10 x
相変わらずここは落語の世界でいいですね 魚さんのおかげで新しいレストランの仕事も終わりました ただ寛太は鞭打ちだの神経痛だので身も心もくたくた状態 それでも鞭打って剣道もして、、、
実は新しいコック見習いとのごたごたでなんとこの3日厨房にまっではいってます 今日は3度 まだまださむいっす 
こころが~さむうい~~~~~
Commented by 河西文彦 at 2012-03-08 13:09 x
知らなかった!寛太さん 確かに多趣味の親分とは思ってたけど、、
鞭打ち、ローソク攻め、キッチンに呪縛 なんと まさかねー。娘に
「アバウトな性格」と酷評されようが 人生愉しんでいかなけりゃ。初めてアイヌ主人公の本を読み、いかに日本ではアイヌに関して教えていないのか 実感。高橋克彦著「火怨」 お薦めです。
Commented by うお at 2012-03-09 08:42 x
河西さん
娘さんに関心を持ってもらえるほど、幸せな父親はいないと思いますが。父権は孤独なお父さんのスタイルかもしれませんよ。

で、私が素早く返信したのは、ほかならぬ「火怨」です。読みました。
それも偶然に「これ絶対読んでください」と、貸してくださる方がいて、いったんページを開いたら止まらなくなりました。

アテルイの「この自然の美しさを残したいから戦う」という気持ちを、私は東北人と感じました。
Commented by うお at 2012-03-09 09:05 x
寛太さん
とても素敵なレストランがオープンしましたね。
相談役、建築しかも施工の一部をこなし、あらゆる方面に散らばる業者の作業をアレンジし、みんなを笑わせ、最後は厨房に立つ・・・という

これを八面六臂といわずして、ほかは何だ!ですね。
建築家の仕事というものを、今回まさに側面からじっくり拝見しましたが、まだ何も起こっていないとき、既に頭の中にあるだろう映像力ですね。

えっ、みんなにその映像を分け伝えたものだから、今は空っぽ!それで寒いとか。
Commented by 河西文彦 at 2012-03-09 13:07 x
ウオさん1 そんじゃー 是非{永遠の0ゼロ}も読んでください。
蝦夷 とは違うのですが、日本の 過去 俺達の知らなかった 過去に
ついて考えさせられました。ゼロ戦 特攻、、、又読む前の先入観を
ひっくり返す土壇場。面白いよ  俺は懐が寒いよーーーー
Commented by うお at 2012-03-10 08:18 x
河西さん
蝦夷から今度は飛行機ですね。飛行機も好きです。一度歯医者さんで、待合室にあった雑誌のリンドバークの記事が面白くて呼ばれたのに気が付かず、お医者さんから「その雑誌持って帰りなさい」といわれたことがあります。

でも0戦はなんだか悲しくなりませんか?それが先入観かしら?

この春はまず車の町Stuttgartと有名な市電オールドタイマーなど、この町の乗り物関係を見てまわろうと予定しています。

Commented by 河西文彦 at 2012-03-11 07:51 x
先入観ではありません、悲しい歴史ですよ。貴様と俺とは同期の桜となんとなく美化されてきた話しですからね。しかし 戦争自体 狂気です、今更今のモラルで論じても せん無いことです。去年の3月11日の震災と比較してはなりませんが、おきてしまったことです。諸行無常 です、歯医者さんには雑誌を持って帰りなさいといわれたら「ハー?(歯)」と答えてください。


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